デジタル撮影に特化したスタジオ展開
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現在のようにデジタルフォトが一般化する以前から、画像処理を視野に入れた業務としてデジタルフォトグラフィーに取り組んできた永嶋サトシ氏。カラーマネージメントにも造詣が深く、さまざまな環境でMacを駆使してきた永嶋氏に、実戦的な使いこなしをうかがいました。 |
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永嶋氏はカラーマネージメントに関する検証も数多くこなし、デジタルフォトグラファーへの情報提供を行なっている。 |
永嶋氏が運営している撮影スタジオは、デジタルカメラでの撮影に適したスペースとして知られています。それは、Macが設置されたコンピュータテーブルからすべての配線が床下ユニットに集約されていることや、コンピュータ用のAC電源が独立回路になっているといったこともさることながら、世界で初めて蛍光灯ユニットを組み込んだFATIF(ファティフ)を2基設置している点に象徴されています。
「もともとFATIFを使った撮影が好きだったこともありますが、デジタルでの撮影をやっていくうちに蛍光灯照明の有利さを感じて、FATIFの中に蛍光灯を入れるアイデアが浮かびました。デジタルカメラは、タングステン照明の赤外線でシャドウ部にノイズが強く出てしまうことがあります。蛍光灯ならもっと短い波長が十分にとれるため、デジタル撮影においては有利なんです。もちろん、FATIFの中にはストロボのチューブも入っているので、撮影するカットによって使い分けができるようにしています。」
当初、タングステンの熱や赤外線がデジタルカメラに与える影響から、蛍光灯照明を導入した永嶋氏ですが、実際にはもう1つ大きな効果を感じるようになったといいます。
「スタジオでコンピュータの画面を見ながら撮影する場合、タングステンライトだとディスプレイがとても青く見えるんです。3000K(ケルビン)ぐらいの環境光で、基準となるD50(5000K)に合わせたディスプレイを見ると真っ青に見えるのは当然といえます。それが、蛍光灯照明ならばきわめて自然に正しい色で見えます。そのメリットが想像以上に大きかったですね。」
多くのプロカメラマンが、撮影現場にパソコンを持ち込み、仕上がりのイメージをクライアントやスタッフに示しながら作業を行う現在、表示するディスプレイのキャリブレーションの重要性はさらに高まっています。
「調整機能のあるディスプレイの場合、よくあるのがスタンダードポイントを見失ってしまうことです。いろいろな調整をした状態からでは、いくらキャリブレータを使ってもとんでもない色になってしまうことが少なくありません。まずは工場出荷時の状態(D93)から始めて、途中でD50なりD65に落として調整していくというやり方のほうが、結果的に80点以上のキャリブレーションがとれると思います。」
導入してから半年で安定期を迎え、その後は徐々に経年変化していくと言われるディスプレイ。プロのデジタルフォトグラファーにとって、正しい環境で写真の色を管理することが今まで以上に求められていると言えます。また、永嶋氏はロケの際、PowerBook G4を使ってストレージとして活用しています。そんなときもディスプレイの調整をしておくことで的確に撮影データのチェックが行えます。
次ページ:スタジオにApple Cinema Displayが必要な理由
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イメージングの世界を拡げるMac OS X
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プロフィール
永嶋サトシ/Satoshi Nagashima
80年代後半からデジタルによる撮影を実践。撮影だけにとどまらずクリエイティブとしての画像処理を行うフォトグラファーとして広告・出版の分野で活躍。ハイエンドデジタルカメラのユーザによる組織「電塾」本部運営委員としてデジタルフォトグラファーへの情報提供も行っている。 (社)日本広告写真家協会出版情報事業部副部長
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使用システム
アップル
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永嶋氏が運営する「N-Photo」
デジタル撮影に適したフォトスタジオとして随所にアイデアが盛り込まれている。世界初のストロボ/蛍光灯照明併用ユニットの導入でさらに注目を集めている。
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FATIF
ファティフ社 (伊) 製の大型バンクライト。ライティングの調整が容易で、美しく広がった光源が得られる。
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