朝日放送:
Xsanによるレギュラー番組のライブ収録
「家族」や「桜2号」といったドラマをはじめ、「全国高校野球選手権大会」やバラエティ番組「ごきげん!ブランニュ」などといった数々の人気番組の制作・放送を行う大阪のテレビ朝日系列局、朝日放送。2005年春にXsanを導入、同年夏の「全国高校野球選手権大会」を機に、英Gallery社のライブビデオ収録ソフトウェアPictureReadyも導入して、リアルタイム回線収録を国内初で実現。連続3週間という過密な日程の中、何のトラブルもなく運用できたことで、Xsanライブ収録/編集システムの安定性と実用性を得ることができた。そして2006年、Xsanを増強、PictureReady搭載システムを複数化してマルチチャンネル化し、独自の放送ノウハウや様々なアイディアを盛り込んで、放送局では基幹領域とも言えるレギュラー番組の収録用途に、Xsanによる映像収録/編集システムを構築した。
Xsanシステムの高い安定性と信頼
朝日放送では、Final Cut ProやXsanをいち早く導入し、それらの実用性を判断すべく様々な実践を続けてきた。実際の現場にアップル製品を投入し、現場レベルで現実に何が起こりうるのか、起きた問題にどう対処すべきなのかといった点について、情報の収集にあたった。そして、安定稼働性の高さが特にシビアに求められる「全国高校野球選手権大会」のダイジェスト映像編集用途にXsanとFinal Cut Proを採用することを決心したと言う。「2005年、2006年と2年連続で、夏の全国高校野球選手権大会での回線収録にXsanベースのライブ収録/編集システムを活用し、2006年の夏には、DVCPRO HDでのライブハイディフィニションビデオ収録も成功させました。特に全国高校野球選手権大会の会期中、24時間3週間無停止で運用できたことで、社内においてXsanの信頼性を強くアピールできました」と、システム構築の中心となっている制作技術局制作技術センターの税所洋貴氏は語る。
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朝日放送株式会社 制作技術局 制作技術センター 税所 洋貴氏
マルチチャンネル・ライブ収録を実現
この全国高校野球選手権大会のライブ収録/編集用システムでは、収録用Xserve G5に英Gallery社のPictureReadyを搭載し、複数のカメラからの映像を一斉に収録するマルチチャンネル・ライブ収録を実現している。「2005年の全国高校野球選手権大会のライブ収録/編集用システムが大変好評だったため、今年は可搬性を考慮したシステムを組んでみました。スポーツ報道の分野では、毎回ではなくても持ち運びできることが要求されますので、専用のラックを製作してもらい、Xsanを1ボックス化したんです。去年はNTSCでやりましたが、今年はハイディフィニション収録です。ライブマルチカム編集にも挑戦しました」。
XsanとFinal Cut Pro、PictureReadyの運用に関しては、2005年の初期導入以来、Apple Solution Experts/Pro Video Resellerが必要な情報とサービスを逐次提供している。「我々だけでは、システム自体の問題なのか、運用の問題なのか、判別できないこともあります。その部分を第三者的に判断し、問題の解決に向けて動いてくれるスタッフがアップルサイドにいることは心強いです」。
レギュラー番組用Xsanシステムの構築
2年連続で回線収録での安定した運用と、HDでのライブ収録の成功を受けて、Xsanの高い安定性と信頼性を得た朝日放送。「高校野球のような単発ではなく、レギュラー番組の収録に使いたいという声が、社内でも一気に高まりました」と税所氏は言う。こうして朝日放送では、レギュラー番組の収録用にもXsanをベースとしたライブ収録/編集システムの導入を決定。全国高校野球選手権大会の回線収録に使用したXsanとFinal Cut Pro、PictureReadyを改修、マシンを増設して、より実用性の高いライブ収録/編集システムを構築した。
朝日放送がレギュラー番組用に構築したXsanシステムは、デジタイズ用のXserve G5を3台、データ管理用のXserve G5を2台、そこにXsan用ストレージとしてXserve RAID(7TB)が3台、Xserve RAID(5.6TB)が2台、Xserve RAID(3.5TB)が1台。「Xsan導入当初から、自社制作のレギュラー番組のダイレクト収録に応用したいと狙ってました。それをどうやって実現させるかが我々の課題でしたが、ようやくそれが叶いました」。



