株式会社二玄社 CAR GRAPHIC:
デザインワークにおける最良の選択

カーマニアからの絶大な信頼を誇る硬派な自動車評論誌でありながら、時代を映し出す名車や最新車のデザイン、フォルムを魅力的に伝えるビジュアル作りにも定評がある「CAR GRAPHIC」。長年に渡り読者から支持され続けてきた誌面の背景では、MacによるDTPワークフローが活躍している。2007年からは制作環境をMac ProとAdobe Creative Suite 2へと移行したCAR GRAPHIC編集部に、DTPの最新スタンダードがもたらすメリットを伺った。

DTP黎明期からワークフローのデジタル化を推進

1962年に創刊されたCAR GRAPHICは、自動車を実際に長時間テストドライブして評価するという当時では画期的かつ厳正中立なロードテスト記事と、表紙やページそのものが「作品」とも言える美しいビジュアルイメージで自動車雑誌の新境地を開拓した草分け的存在。2007年で45周年を迎えた歴史あるCAR GRAPHICだが、老舗雑誌にありがちな旧態依然とした制作スタイルへのこだわりは微塵もない。

編集部では15年ほど前からUNIXのワークステーションを導入し、電算写植での文字組みをスタート。印刷会社が開発したバッチ処理システムを利用するなど、DTPの黎明期からワークフローのデジタル化に取り組んできた。また、同時期にMacとQuarkXPressを部分的な作業から導入し始めており、2002年のAdobe InDesign 2.0のリリース以降は、誌面制作の大半でMacが活用されるようになる。

町田典之氏

「InDesignは最初のバージョンから利用していましたが、バージョン2.0を試してレイアウト上の細かい日本語の処理も問題ないと確信し、そこから編集部の環境を全面的にMacへ移行することになりました」。そう当時の状況を振り返るのは、CAR GRAPHIC編集部デザイナーの町田典之氏。

こうして当時最新であったPower Mac G4が導入され、まずはMac OS 9上でAdobe InDesignやAdobe Photoshop、Adobe Illustratorといった制作環境が稼働する。ライターやフォトグラファーから送られてくるテキスト、写真データなどをデザイナーのMacで一括して処理/レイアウトできるようになり、従来のワークフローと比較して作業効率は飛躍的に向上したという。そして2004年、アドビ システムズ製品がAdobe Creative Suiteへと刷新されたのを機にMac OS Xへの移行にも段階的に着手。2005年にはAdobe Creative Suite 2を導入し、制作環境を確実にアップグレードしていく。

Mac OS Xにもスムーズに完全移行

CAR GRAPHIC編集部では、Adobe Creative Suiteで快適なソフトウェア環境を確立すると共に、制作現場の声を反映しながらハードウェア環境のアップデートも積極的に行っている。2006年からはPower Mac G5を導入し、そこからしばらくはAdobe Creative Suite 2と組み合わせたワークフローが安定稼働した。

「誌面制作では仮組の段階から実データを使っているのですが、Power Mac G5では画像を扱う場合の快適感がまるで違いましたね。作業が全般的に速くなったことで仕事のリズムも変わりましたよ」。

また、Power Mac G5の導入と同時にMac OS Xへの完全移行も果たしている。Mac OS Xへのスムーズな移行は、出版・印刷業界でのMac OS Xへの対応が進んでいるほか、印刷会社と足並みをしっかりと揃えられた点も大きかったと町田氏。「段階的に移行の準備を進めていたというのもありましたが、印刷会社の理解も得られ、入稿時に問題が起きないようにInDesignやOpenTypeフォントにもすぐに対応してくれたんです」。

「DTPでは環境が変わるのをためらう場合も多いのですが、画像の実データを扱ったり、速度や安定性を求めるなら、Mac OS Xや最新のハードウェア、ソフトウェアへの移行を躊躇する必要はないでしょう」。

 
 
 
 
 

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