DEVILROBOTS:
Macで共有するデザイン感覚

キャラクターからグラフィック、イラスト、映像、 Web、音楽、グッズ、ウェアまで、ありとあらゆるジャンルで唯一無二のデザイン活動を展開するクリエティブチームのDEVILROBOTS(以下、デビルロボッツ)。とりわけ「トーフ親子」に代表されるオリジナルキャラクターが人気を博し、ニューヨークやパリでのエキシビジョン・ツアー、アジアでのトイショーへの出展やキャラクターショップの立ち上げと、海外での注目度も高い。2007年からは音楽レーベル「GOOD AND EVIL MUSIC」を設立。デザインを柱とするその活動は、今やクリエイティブ全域へとリーチしている。

DEVILROBOTSというコンセプトを共有

オリジナルの「トーフ親子」や「evirob」、フジテレビKIDSのコラボレーション企画「デビガチャピン & デビムック」など、デビルロボッツの生み出すキャラクターは一見してポップなイメージ。だが、どれもちょっとした「毒」があるように感じられる。この独特のバランス感覚はデビルロボッツというユニークな名前にも集約されていると、キャラクターデザインを担当するアートディレクターのキタイ シンイチロウ氏は語る。

「デビルロボッツという名前は、僕らが作った造語です。ロボットは昔から好きだったけど、それだけじゃ物足りないんで、ブラックなイメージも持ってこようと思ったんですよ。かわいいだけだとすぐに飽きられるし、ちょっとダークなものに人って惹かれるじゃないですか」。

オリジナルのキャラクターでその名が広く知られるデビルロボッツだが、もちろん手がける仕事はそれだけではない。デビルロボッツは1997年に活動をスタート。現在はキタイ氏を筆頭に、コピーライトや音楽制作を含めたクリエイティブディレクションを行うヨシムラ ヨシゾー氏、デザインと映像制作を手がけるイケガミ タケシ氏、Webディレクション担当のサイトウ ケンジ氏、翻訳や海外での仕事をコーディネートするニシヤマ コトヒロ氏の5人で構成。それぞれにプロフェッショナルのスキルがあり、得意とする分野で能力を発揮するほか、お互いの持ち味をミックスしながらデビルロボッツとしての活動を展開している。

「5人がそれぞれの中に共通感覚としての『デビルロボッツ』を持っているからこそ、ひとつのキャラクターを幅広く活かしていけるんだと思います」(キタイ氏)。キタイ氏がデザインしたキャラクターを、グッズ、映像、Webとスムーズに他ジャンルへと展開していけるのは、メンバー全員でデビルロボッツ的な思考やスタイル、デザインのコンセプトを共有できているからに他ならない。

アートディレクターのキタイ シンイチロウ氏。

アートディレクターを務める代表取締役のキタイ シンイチロウ氏。

デザイン制作やライブに欠かせないMac

クリエイティブ全般で活躍するデビルロボッツの制作は、ほとんどがMacによるものだ。事務所での作業はデスクトップ、ライブやVJといった活動にはノートブックと、仕事の内容に応じてMacが活用されている。

「初めて買ったのはMacintosh IIfxで、それからはもう毎日のようにMacに向かっています。今ではPower Mac G5とAdobe Illsutrator CSでいきなりイラストを描いているんですけど、それも手描きの経験があってのこと。クリエイターを目指す多くの人が初めからMacを使っていますが、アナログな部分、手描きでのデザインも大事にしてほしいですね。そうすることで、Macでのデザインも大きく変わってくるんです」(キタイ氏)。

クリエイティブディレクターのヨシムラ ヨシゾー氏、アートディレクター/デザイナーのイケガミ タケシ氏。

クリエイティブディレクター/コンポーザーのヨシムラ ヨシゾー氏(左)と、モーショングラフィックデザイナーのイケガミ タケシ氏(右)。

「ProTools」や「Ableton Live」といったアプリケーションで音楽制作を行っているヨシムラ氏は、『現場』でのツールとしてのMacに注目している。「音楽活動にMacのノートブックは欠かせません。特にライブやDJツールとしてのMacには、まだまだ可能性があると思います。今、気になるのはMacBookのブラックモデル。ライブで見栄えしますし、リアルタイムのパフォーマンスならIntelプロセッサのほうが速くて安心ですからね」。

また、映像制作を担当するほか、VJとしても活動するイケガミ氏もノートブックが手放せないようだ。「デザインの制作はもちろん、VJの時はPower Bookを重宝しています。昔は専用の機材を持ち運んでVJをしていたんですが、今はVJソフト『ArKaos VJ』とノート1台で十分。ArkaosはUniversal Binary対応なので、早くIntel搭載Macで使ってみたいですね」。

クリエイターとして異なるMacの捉え方

制作や活動でMacが重要なポジションを占めているデビルロボッツだけに、クリエイターとしてのMacの捉え方、付き合い方にもメンバーそれぞれのスタイルがある。「Macは単なるツールではなく、インターフェイスや操作性、そのひとつひとつが脳みその端を突いてくれるような刺激を与えてくれます。『何か』を創り出す時のプラスになるし、デザインの発想とMacは切り離せません」(キタイ氏)。

クリエイティブディレクターとして多くの企画に関わってきたヨシムラ氏は、「Macのおかげでデザインだけではなく、プレゼンテーションの精度も上がりました。ただ、誰でも共通して使えるからこそ、フィジカルな部分を残しながらMacに入っていったほうが、うまく使いこなせるんじゃないかと思います」と言う。また、イケガミ氏はクリエイターとMacの親和性についてこう語る。「僕はMacがあったからこそ、デザインに携われるようになりました。Macはクリエイターに対しての間口が広いので、すんなりとデザインの仕事に入ることができたんです」。