DEVILROBOTS:
Macで共有するデザイン感覚

音楽レーベルにまで広がった表現領域

2007年、設立から10周年を迎えたDEVILROBOTS(以下、デビルロボッツ)に、またひとつ新たな表現スタイルが加わった。クリエイティブディレクターのヨシムラ ヨシゾー氏が、デビルロボッツの音楽レーベル「GOOD AND EVIL MUSIC」を立ち上げ、その第一弾作品として自らが率いるユニット「Beat Galore Friction」のアルバム「sprite of junk」をリリース。現在はiTunes Storeでの配信も始まっている。

Apple Storeで開催されたBeat Galore Frictionのインストアライブ

元々、アートディレクターのキタイ シンイチロウ氏と大阪のデザイン会社で働いていたヨシムラ氏は、デビルロボッツの設立後、2000年から正式メンバーとして参加。デビルロボッツではこれまでにテレビ番組のオープニングやジングル、吉本興行のDVDレーベル「よしもとワークス」のサウンドロゴなどを手がけてきた。「デビルロボッツに合流して、すぐに音楽レーベルを始めると思っていたのですが、今年になってようやく動き出したという訳です」とキタイ氏が語るように、満を持してのレーベル設立、そしてiTunes Storeでの作品のリリースとなった。

ヨシムラ氏はアーティスト、また音楽レーベルを運営する側の視点から、iTunes Storeでの楽曲配信について次のように語る。「iTunesは以前からユーザとして使っていたので、CDやアナログでのリリースのほかに、iTunes Storeでの楽曲配信も当然のように視野に入れていたんです。それにCDの制作を手伝ってくれた方が、デジタル配信にとても詳しかったので、特に問題もなく契約まで進めることができました。iTunes Storeにアルバムが登録された時もそうですが、楽曲がチャートインした時はメチャメチャはうれしかったですね」。

チャートアクションが素早く反映されるほか、楽曲を購入したユーザの好みも把握できるiTunes Storeは、音楽レーベルとしてのマーケティング活動にも役立っているという。「楽曲の売れ行きや購入したユーザの傾向がわかるのは、プロデュースを行う立場としてはありがたいですよ。インディーズで活動しながら世の中に音楽を送り出したいと考えているアーティストにとって、いい意味で敷居が低く、パッケージ制作などのコストも抑えられるiTunes Storeは理想的なメディアでしょう。iTunes Plusで音質や使い勝手が向上したことも、作り手としては歓迎できます」。

iTunes StoreでBeat Galore Frictionの「sprite of junk」をアルバムパッケージで購入すると、特典映像がダウンロードできる。この映像は、世界中の音楽シーンで注目を集めているから注目を集めているフランスのレーベル「KITSUNE」のメンバーであり、有名アーティストやファッションブランドのアートワークなどを手がけているイギリスのクリエイターチーム「Abake」の制作によるもの。Abakeとは5年ほど前から親交があったとのことだが、こうした海外のアーティストとのコラボレートもワールドワイドで活動するデビルロボッツの音楽レーベルならではと言える。

作品とイメージが連鎖するチームワークの強み

Beat Galore Frictionでの音楽制作は、デビルロボッツではなく自宅オフィスでの作業が中心と語るヨシムラ氏。とはいえ、音楽レーベル「GOOD AND EVIL MUSIC」としてのプロデュース活動では、デビルロボッツが強力にバックアップしている。

「sprite of junk」のすべてのアートワークは、もちろんキタイ氏が担当。アルバムジャケットで印象的な真っ赤な手袋に目玉を付けた立体物のキャラクターは、シンプルなイメージながら強烈なインパクトを残し、デビルロボッツらしいテイストがはっきりと感じ取れる。「この手袋のキャラクターを使って、ビデオクリップを制作しようと考えているんです。まだ準備段階ですがイメージは沸いていて、地道にコマ撮りを進めている最中ですよ」と言うのは、映像制作を担当するイケガミ タケシ氏。

ひとつの作品からメンバーがそれぞれにイメージを膨らまし、新たな作品としてあらゆるジャンルへと拡散していく様は、まさにクリエイティブチームの醍醐味であり、デビルロボッツの魅力だ。「iTunes Storeでの音楽配信には、PDFのブックレットや映像特典を提供できるというメリットがありますが、そうしたさまざまなコンテンツを自分たちでデザインできるのも、デビルロボッツとして音楽レーベルをやることの強みですね」(ヨシムラ氏)。

10周年を迎え、さらなる展開を見せる創作活動

活動開始から10年にして、今もなお表現の場を広げているデビルロボッツ。10周年記念のグッズやエキシビジョンを予定しているほか、「トーフ親子」の新シリーズやキャラクターブックの制作、香港でのキャラクターショップのオープンと、その動きはますます活性化している。「レーベルでも新しいアーティストの作品をコンスタントにリリースする予定です。これからもデビルロボッツだからできることを続けていきたいですね」というヨシムラ氏の言葉のように、Macでデザインし、デビルロボッツというフィルターを通してミックスされた作品に、今後もあらゆる場所で出会えるはずだ。

デビルロボッツのヨシムラ氏、イケガミ氏、キタイ氏。
 
 
 
 
 

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