東京リスマチック株式会社:
デザイン・印刷業界を支える速さと安全性

Intelプロセッサ搭載のMacに正式対応したAdobe Creative Suite 3の登場で、よりパワフルで安定した制作環境が整ったMacでのデザインワーク。しかし、クリエイターにとっては出力、印刷部分の体制が万全であることも業務を行う上での重要なポイントになる。東京リスマチック株式会社は、東京都23区内で22店舗、6カ所の生産基地を展開し、デザイン・出版業種や一般ビジネスの印刷サポートを中心とするDTP入出力サービスの最大手だ。同社では2003年から全店舗でMac OS Xでのデータ入稿に対応しており、その後もAdobe Creative Suiteなど最新環境を網羅した幅広いサービスを提供している。2006年には社内情報インフラとしてMacBook Proを導入。XserveとXserve RAIDによる堅牢なサーバシステムも構築して、サービスの安全性と信頼性を飛躍的に高めている。

Adobe Creative Suite 3は販売開始と同時に対応

コミュニケーションプラザ虎ノ門センター長の西原英樹氏 現在、東京リスマチックでは全店でMac OS X、Adobe Creative Suiteへの対応が完了している。「2007年6月22日よりAdobe Creative Suite 3が販売となりましたが、弊社でも即日に対応を開始させていただいております。Adobe Creative Suite 3は、Intelプロセッサ搭載のMacにネイティブ対応を果たしており、ますますお客様の重要なツールとなるものと認識しております」と語るのは、同社コミュニケーションプラザ虎ノ門センター長の西原英樹氏だ。さらに西原氏は「こうした流れは、弊社とアドビ社との長いおつきあいの中から、必然的なものでした」と語る。

同社がMac OS Xへの正式対応を発表したのは2003年1月。Adobe InDesignの登場に加え、デザインワークをはじめとするクリエイターの制作環境がMac OS Xへと徐々に向かっているという「現場」での手応えもきっかけになった。事業本部 店舗サポートグループの内川 勝氏は、Mac OS X対応の経緯をこう振り返る。

「当時のデザイン、印刷業界はまだまだMac OS 9が主流でした。ただ、現場レベルではMac OS Xへの対応を望む声や、Mac OS Xで制作された入稿データの比率も増えつつあり、弊社としては2003年1月の段階で公式にMac OS Xへの対応を表明したのです」。当初こそフォントの問題やRIPの対応といった課題もあったが、Mac OS Xパブリックベータ版から順次検証を進めていたため、スムーズにMac OS X環境でのサービスを開始できたという。

Mac OS Xへの対応に合わせ、Mac OS 9とMac OS Xのデュアルブート仕様となるPower Mac G4を全店舗に180台導入した。出力サービスなど印刷に関わる分野では、最新のMac OS XからMac OS 9、Windowsと新旧問わず、さまざまな環境の顧客から出力依頼がある。こうした多環境で制作された入稿データにすべて対応でき、さらにMac OS Xがメインとなる将来を見据えた制作環境としてのデュアルブートモデルは、当然の選択と言えるだろう。

その後も同社ではPower Mac G5、Mac Proと最新のハイエンドデスクトップを導入して制作部門の体制を強化しているが、現在でも旧環境からWindows Vistaまでマルチプラットフォームを揃え、あらゆる顧客のニーズに応えている。

Mac OS Xへの早期移行が新規顧客へのアピールに

いち早くMac OS Xでの入稿に完全対応し、サービスと制作体制をアップグレードしてきた東京リスマチック。同社はMac OS Xのメリットについて、安定したPDFワークフローの構築のほか、Windows版のMicrosoft Officeで制作したデータの変換作業など、Windowsとの互換性が向上したことでDTPワークフローの自由度が増す点を挙げている。また、Mac OS Xへの対応によって新たな顧客層へのアピールにもつながったという。

「Mac OS X対応のサービスを開始した当時は、実際には『まだこれから』という雰囲気でしたが、そうした中で対応に踏み切ったことはMac OS Xへの移行を検討しているお客様に対して効果的でした。『リスマチックが対応するなら、Mac OS Xへ移行しても大丈夫』というお言葉をいただいたこともありますよ。今は従来のお客様の半数近くがMac OS Xに移行したと実感していますし、新たなお客様も獲得できました」(内川氏)。

最新のMac環境が生産効率を向上

多彩な顧客を抱える同社だけに、Mac OS X対応に関してはさまざまな反応や声があるようだ。「ほとんどはMac OS Xへの移行に対して前向きですが、モノクロやペラものなど電算写植の延長として使っているお客様の中には、Mac OS 9とIllustrator 8など従来の制作環境でもいいとおっしゃる方もいます」と、顧客と直に接する機会が多い西原氏は語っている。そうした旧来のワークフローやWindowsで制作された入稿データに対しても、Mac OS X環境は制作部門での作業に効率化をもたらした。「電算写植のスキルを持った方がWindowsを使って入力したテキストデータでも、Mac OS XとAdobe InDesignの組み合わせであれば、DTPオペレータがシームレスにレイアウトできます。文字化けもありませんし、ページ単価も安く上げられ、結果的に生産効率も上がりました」(西原氏)。

「Mac OS Xへの移行は、今ではデザインや印刷業界の全体的な流れ。デザインの制作環境としてMac OS Xはまったく問題がなく、これから設備投資を検討されるお客様にも、Mac OS Xでのワークフローの構築を推奨しています」(内川氏)。

Mac OS Xへの対応を万全とした同社が次に取り組んだのが、MacBook ProとXserveの導入による社内情報インフラの刷新だった。

 
 
 
 
 

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