スペースシャワーTV: Macが変えた映像編集
Xsanで映像素材を共有
「SPACE SHOWER MUSIC HEADLINE」の制作現場では、4台のPower Mac G5と2台のMacBook Pro、Xserve、Xserve RAIDを導入。Xsanをベースとしたストレージシステムを構築し、どのPower Mac G5からもMacBook Proからも、Xserve RAIDにアクセスできるようになっている。これらのMacから、各ディレクターは自身で編集したニュース映像と、編集前の素材をXserve RAIDにアップする。
「出来上がったニュース映像のほかに、元の素材もXserve RAIDに入れてもらうのは、テロップの修正や、ニュース映像の調整をしなければならない場合に、ニュース映像とスタジオで収録した映像を一つの番組に仕上げる一本化ディレクターが、修正できるようにするためです。Xsanを利用することで、映像素材をスタッフ同士で共有できるようになり、時間的にも大幅に短縮されました。また、どのMacからもアクセスできるので、自分の都合のよい時間に来て、空いているMacで作業ができるのは、スタッフからも大変好評です」。
Macだからできた革新的なスピード編集
VJの女性による番組のオープニングやエンディング、ニュース映像をつなぐトークシーン、ナレーション用音声は、オンエア当日にスタジオで収録される。HVカメラとMacBook Proを直接つなぎ、Final Cut Proを使って取り込んでいる。その後、スタジオで収録した映像とXserve RAID上にあるニュース映像を、編集ディレクターがFinal Cut Proで4分間のニュース番組に仕上げていく。
「オンエア当日に、最終的に4分間のニュース番組に仕上げる作業は、時間との戦いになります。ニュース映像は、既にオフライン編集が済んでいますし、番組を構成するすべての映像ファイルがFinal Cut Proのファイルで統一されているので、従来の編集時間と比べて1時間は短縮されました。その短縮された時間を映像のクオリティを高めることに使えるのは、大きな強みですね。たとえば、視聴者すべての人にひと目でニュース内容が伝わるように、Adobe Illustratorを使ってアイキャッチ用のタイトルを作成していますが、これも作業時間が短縮されたからこそできることです。全てMacによるプラットフォーム、特にXsanとFinal Cut Proをベースとしたワークフローを採用したことで、ハードウェアとソフトウェアとのシームレスな連携を確立。Mac OS Xならではの様々な機能の活用が可能となり、革新的にスピーディな映像編集を実現できました」。
ニュース番組制作に最適な制作環境
各スタッフが編集作業やタイトル作成などを行う編集ルームは、壁に沿って高い位置にカウンター机が並んでおり、立った姿勢で作業が出来るようになっている。「ニュースは料理で言うと刺身のようなもので、おいしいところを新鮮なうちに“生”で出すのが一番です。煮込んだら鮮度もおいしさも損なわれてしまいます。ニュースも同じで、座って作業をすると落ち着いてしまって、素材を煮込んでしまいがちです。だから、敢えてフットワーク良く作業ができるように、今のスタイルにしました。ニュース番組という速報性が重視されるコンテンツ制作には、最適なスタイルだと思います」。
この秋、「SPACE SHOWER MUSIC HEADLINE」はスタートから半年を迎え、さらにパワーアップした。これまでは月〜木の帯番組「Oxala!(オシャラ)」の中でニュースコーナーであったものが番組化され、放送回数も増えた。「各地を飛び回って集めた映像を、余計な作り込みはせずにできるだけ生の情報のまま発信していきたいという思いは、番組の立ち上げ当初から変わりありません。今では、普段は取材や撮影で別々に動いているスタッフ同士の距離感もなくなり、制作ワークフローとしても、コミュニケーションとしても、よりスピード感が増していることを実感しています。Macによる制作環境は、もはや私たちのニュース番組制作になくてはならないプラットフォームなのです」。



