矢部國俊【連載】MacBook Proで楽しむAperture:第1回
Apertureってなんだろう?
Apertureは何がすごい?
Apertureを何も知らずに使ってみて面白かった点は、操作が直感的であることです。普段使っているソフトの感覚だと最初こそ違和感もあるのですが、ちょっと慣れてくると直感的であるが故になじむのも早く、サラサラっと使えるようになります。
ビックリしたのは豊富な機能。パっと見では目が点になるほど充実しています。そして、多くの機能にショートカットキーが用意されていること。使い慣れない方には無用の長物と思われがちですが、ショートカットでの操作に慣れるほど、メニューからいちいち選ぶよりも目的の作業を素早く進められます。ショートカットや「control」キー+クリックでのコンテクストメニューで直感的に操作できるということは、揮発的である創造が失われないうちに作業できるということです。
加えて、写真家が必要としている作業のほとんどを行えるのもApertureのいいところ。例えば、一度読み込んだ写真を巧妙にレーティング/キーワードで分類し、アルバムの作成やLight Tableでの閲覧、さらにアルバムごとの分類や写真集にすることもできます。それらすべてはプロジェクト単位でも分類できるため、さまざまな管理スタイルにも対応可能です。つまりApertureでは、フォルダでの分類とレーティングだけでなく、特定使用での分類もまとめて実現できます。
プロジェクトに収納されたオリジナルのデータは独自管理され、素早く確実にアクセスできます。そして一番の特徴は、オリジナルのデータが上書きされないことでしょう。直感的に作業していると、データをうっかり上書きしたり、捨ててしまうことも少なくありません。Apertureでは、こうした失敗を限りなくゼロにできます。また、アルバムやその他の管理ではエイリアスのような設定だけをコントロールしているため、分類が増えてもデータが爆発的に増えることはないのです。
ハードウェアとソフトウェアが高度に連携
デジタルカメラで撮影したデータは、できれば撮影日に近いうちに取り込んでApertureで整理しておくといいでしょう。実際にロケに行ったときなども、その日のうちにホテルで最低限の分類をするのがデジタルフォトでは当たり前の作業。わざわざバックアップしてデータを読み込ませなくても、メモリーカードからApertureに直接読み込んで、プロジェクトをバックアップすればいいのです。
こうした一連の流れや作りは、さすがはアップル製と言わざるを得ず、Mac OS Xや最新のハードウェアの性能を余すところなく引き出しています。ハードウェアとOSとソフトウェアが一体となって高度な作業をなし得る理想的な状況となっており、これはサードパーティのソフトウェアメーカーなどの指標になるでしょう。
逆に言えば、ハードウェアが指定されていることにもなります。Apertureの動作環境では高いハードウェアスペックが求められますが、現行のMacBook ProやMac Proは素晴らしいパフォーマンスを誇るので、ぜひ買い替えることをおすすめします。次回は、Apertureの効果的な使い方や使用環境について解説します。






