矢部國俊【連載】MacBook Proで楽しむAperture:第3回
Aperture 1.5を使ってみよう
写真の読み込みとレーティング
前ページで紹介したように、Aperture 1.5では写真の読み込み方法が2種類になりました。Apertureのライブラリに写真をコピーして読み込む方法と、写真をコピーせずに参照するかたちでApertureに読み込む方法です(*)。後者はローカルのハードディスクに負担をかけず、読み込みも高速ですが、前者(従来の取り込み方法)では写真のバックアップや管理をApertureが自動的に行ってくれます。ここでは、従来の方法を使った読み込みとレーティングを解説します。
Apertureでの写真の読み込みは簡単です。MacBook Proがメモリカードを認識するとダイアログが表示されるので、表示に従って読み込みボタンをクリックし、あとはデータの転送が完了するのを待つだけ。ここでは2GBのメモリカードから写真を読み込みましたが、5分とかからずに完了しました。読み込み処理はメモリカードとカードリーダーのパフォーマンスが重要になるため、いずれも高速なタイプを使用するといいでしょう。読み込みの完了後に無題のプロジェクトが作成されたら、プロジェクト名を変更しておきます。管理のしやすさを考慮して、案件ごとにプロジェクトを作っておくことをお勧めします。
写真を読み込んだら縦横比などを修正して、レーティングしていきます。レーティングとは写真の優先度、良し悪しを決める作業で、Apertureでは星の数でレーティング結果を記録、表示できます。ミスショットなどはこの時点で削除しておきましょう(Apertureではミスショットに「×」印を付けることもできます)。
プロジェクト内の写真は、スタックを分けることでより見やすくなります。自動スタックを使って撮影時間で分類すると、連続して撮影した写真をプロジェクト内で大まかに分類してくれます。撮影時間は任意で指定できるので、適当な時間で設定するといいでしょう。
写真の調整と補正
Apertureの基本的なツールで重要なものは、なんといってもRAWファイルの調整機能でしょう。精細なカラー調整を、スムーズかつリアルタイムに反映してくれるのでたいへん便利です。調整用のコントロールが使いやすいのも特徴のひとつ。RAWであればカメラごとのRAW微調整と、露出メニュー(ニュートラルグレー含む)/レベル補正/ハイライトとシャドウ調整/ホワイトバランス/カラー変更などの多彩な調整メニューがあります。

Aperture 1.5の調整コントロール。
これらの調整ツールを使う上での必須条件として、モニターが正しくキャリブレーションされているという点があります。キャリブレーションされていないと、どんなに高い精度で処理しても色がズレてしまって使えません。モニターのキャリブレーションは常に心がけましょう。
すべてのカラー調整は、使用前と使用後を比較してチェックすることが可能です。ボタンひとつで比較できるのも、Apertureならではの快適さと言えます。また、Apertureではすべてのコマンドが迅速に反映されるため、リアルタイムで結果をチェックできます。変更結果は数値でも確認できるため、より確実な処理が可能。数値で把握できるということは、観念的な作業を避ける意味でも重要です。
実際のロケでApertureを活用
冒頭でもお話しましたが、『Krash japan』というタウン誌を手がけているエディターで、Krash japan編集長/アジアンビーハイブの代表でもある赤星 豊(Yutaka Akahoshi)氏の依頼があり、児島の若き有名宝飾デザイナーの撮影を岡山の倉敷で行いました。Krash japanはバイリンガルのタウン誌で、倉敷の街を紹介しつつ、ロンドンでも配布されています。
Aperture 1.5で初めてのテスト運用となりましたが、撮影は滞りなく進み、MacBook ProとApertureで写真の整理は楽々と終了。バックアップした撮影データを、Aperture上で分類して作業を終えることができました。




