ディーウォーカーのチーフディレクターとして、カシオ計算機のEXILIM「カードカメラ誕生編」のテレビコマーシャルやゴスペラーズのミュージックビデオなどの編集を手がけてきた園田俊郎氏は、Final Cut Proの魅力について、「操作がしやすい」、「自分自身の手で行なえる」、「編集時の画質の良さ」の3点を挙げます。 園田氏にはかつて、テレビ番組のディレクターとして、番組をVTRでオフライン編集した経験があります。VTRのオフライン編集では、マスターテープが痛まないよう、マスターからコピーしたワークテープを使って仮編集を行ない、このデータをもとにマスターテープでの本編集をして作業完了となります。ところが、いったん仮編集を終えた後で、「やっぱりこのカットと次のカットの間にもう1カット挿入しよう」ということになると、部分的な修正がききません。もう一度最初から編集作業をやり直さなければならないのです。90分、120分の番組を編集する際には、この作業が苦痛だったと言います。 |
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春日氏に勧められて、Final Cut Proを使ってみると、違和感なく操作できたことにまず驚きました。「僕は、じっくりマニュアルを読みながら、操作を覚える方ではありません。また、それまでパソコンをまともに使ったことすらありませんでした。Final Cut Proで映像をつないでいく感覚は、これまで経験したフィルム編集とほとんど同じなので、すぐに慣れました。プロユースとして十分な機能がありましたし、画質のレベルもベータカムと変わりません。画質を落とすことなく編集できるのがいいですね」(園田氏)。園田氏は、Final Cut Proを経験する前にも、Mac用の映像編集アプリケーションを使ってみたこともあるそうですが、「初めて編集をする人ならともかく、編集という作業の何たるかを理解している自分のようなプロには、Final Cut Proの方がはるかに使いやすい」ということに気付いたと言います。 ![]()
園田氏の関心は、アップルが2004年8月に発表したモーショングラフィックスのデザイン・制作用のアプリケーション「Motion」にも向けられています。Final Cut Pro HDと緊密な連係ができることから、今後はモーショングラフィックス制作の標準ツールになるだろうという予想はしていますが、それ以上に「Motion」によってどのように映像表現の可能性が広がるのか、という点に興味があるといいます。「他のプロフェッショナル用エフェクトソフトと比較して、Final Cut Proとの親和性が際立ちますね。あたかも、Final Cut Proのよくできたプラグインのように操作感が自然で、編集作業との連係も非常に楽にこなせました。」(園田氏)。 次ページ:Xserveとネットワークを介して共同作業を実現 |