QuickTime Playerでは、インターネットで配信されているストリーミングメディアを受信できます。ストリームは、ビデオカメラやWebキャスト、ラジオ局からのオーディオフィードといったライブソースや、サーバに保管されたQuickTimeムービーから作ることが可能です。いずれの場合も、ムービーをストリームするときはファイルをダウンロードしていません。データは届く端からQuickTimeプラグインやQuickTime Playerによって表示されているだけで、視聴者のハードディスクにコピーが残ることはありません。

QuickTimeには、ダウンロードやバッファに長時間待たされることなく、瞬時にメディアにアクセスできる、最先端のストリーミングテクノロジーが搭載されています。エンドツーエンドの標準ベースのソリューションであるQuickTimeを使って、Mac、Windows PC、携帯電話などのモバイル端末など、これまでで最も幅広い視聴者にすばやく簡単にメディアを配信できます。

エンドツーエンドの標準ベースのソリューション

QuickTimeプラットフォームは、メディアの作成、配信、再生に対応したエンドツーエンドのソリューションを提供します。標準ベースのQuickTime Streaming ServerQuickTime Playerは、ライブ、オンデマンドストリーミングメディアを送受信するためのIETF標準プロトコルであるRTPとRTSPに対応しています。本物のライブイベントの場合、ストリームは、TVやラジオ放送のWebバージョンとしての機能をほぼ満たします。ユーザはスイッチを入れたり消したり、他のチャンネルに変えたりできます。ハードディスクに保管されているフルムービー(ビデオオンデマンドの類)をストリーミングしている時は、視聴者はストリーム全体にランダムにアクセスしてその中のどの部分にでもジャンプすることができます。

ストリーミングのタイプ

QuickTimeでは現在、複数のストリーミングのタイプがサポートされています。ユニキャストストリームは、ワン-トゥ-ワンのストリームで、サーバから1台のクライアントコンピュータに電話をかけるのに似ています。多くのクライアントに届けるには、サーバは多くのストリームを送らなくてはならず、帯域幅の無駄づかいになります。しかし、ユニキャストストリームのそれぞれの視聴者は、ムービーにランダムにアクセスして、見たい部分のみ再生することができます。概して、ユニキャストは記録済みのムービーのストリームに使われます。

マルチキャストストリームは、IPマルチキャストアドレスなど、グループアドレスに直接送信されるため、複数のクライアントコンピュータが同時にアクセスできます。ただし、マルチキャストの視聴者は表示内容をコントロールすることはできません。マルチキャストでは、ストリームのコピーが1つだけネットワーク上で送信されるため、効率的に同じ素材をLAN上の複数の人々に配信できます。

リフレクトマルチキャストストリームは、ライブメディアをラジオやTV放送のような他のソースからとり、それを一連のユニキャストとして視聴者に配信します。これはCNN.comのようなオンラインニュースネットワークが採用しているアプローチです。

リアルタイムストリーミングvsプログレッシブダウンロード

プログレッシブダウンロードでは、接続速度が遅いユーザはメディアの再生が開始されるまで長時間待たなくてはなりません。ただし、いったんコンテンツをダウンロードしてしまえば、インターネット接続速度に関係なく、高品質な再生が可能です。

QuickTime Streaming Serverを使ったリアルタイムストリーミングでは、さまざまなレートでメディアをリアルタイムでインターネットに配信できます。オープンスタンダードのRTP/RTSP(Real-Time Transport Protocol/Real-Time Streaming Protocol)では、ファイルが視聴者のハードディスクにダウンロードされることはありません。配信されたメディアはクライアントソフトウェアによって再生されますが、保存されることはありません。ライブイベントのWeb放送、長編ビデオ、24時間365日放送されるインターネットラジオ、TVチャネルでは、多くの場合、プログレッシブダウンロードよりもリアルタイムストリーミングの方が好ましいと言えます。

QuickTimeストリーミングを選ぶ理由

確実なストリーミング環境をお探しなら、QuickTimeを選びましょう。スキッププロテクション、インスタントオンなど、アップルの特許出願中のテクノロジーが搭載されたQuickTime PlayerとQuickTime Streaming Serverを使えば、視聴者は、ネットワーク回線の混雑の状態に関係なく、最適なストリーミング体験を味わえます。

スキッププロテクション

スキッププロテクションは、ストリーム中の中断を防ぐアップルの特許出願中のテクノロジーです。スキッププロテクションでは、使われていない帯域幅を利用して、コンテンツの先の部分をクライアント側にあらかじめバッファリングしておくことで、ストリームの再生が途切れたり中断しないようにします。パケットが紛失した場合、クライアントとサーバの間で紛失したパケットのみが再送信されるため、ネットワークトラフィックへの影響が最小限に押さえられます。高品質なメディアの「コピー」をあらかじめバッファリングすることにより、QuickTime Streaming Serverは常にスムーズで高品質なメディアを配信します。

インスタントオン

インスタントオンストリーミングでは、ユーザはリアルタイムストリームを瞬時にスムーズに再生できます。また、タイムスライダを使って、ムービーの特定の場面に瞬時にジャンプしたり「スクラブ再生」を行ったりすることができます。ネットワーク回線の混雑によってストリームが途切れたり中断したりするのを防ぐ、アップルの特許出願中のテクノロジーであるスキッププロテクションの進化形であるインスタントオンにより、あなたのストリーミングメディア体験が変わります。

ストリーミングの利点

  • 瞬時に再生可能
  • 長編メディアを配信
  • ライブ放送を配信
  • マルチキャスト(1つのストリームを大勢の視聴者に配信)
  • ファイルのハードディスクへのダウンロードが不要
  • 配布の管理
  • どの場所にあるストリーミングサーバからでも個々のトラックを1本のムービーに配信可能