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■高見沢:『T-Com』という高見沢個人のホームページ(www.takamizawa.com)を立ち上げているんですが、ここはファンの方が会員登録をして街に住むというコンセプトになっています。インターネット上だけに存在するバーチャルな街なのですが、そこで「T-movie」という20〜30秒のQuickTimeムービーをリアルタイム配信しています。どんな内容かというと、たとえばライブが始まる直前の楽屋の様子や、終わった直後の熱気など、自分が今、何をして、どんなことを感じているのか、と言った日常をムービーで配信するんです。日常だから、どんな些細なことでもいい。ライブの前だったら「今日のランチ!」とかを撮るわけです(笑)。 ──そのムービーは高見沢さんご自身が編集されるのですか。 ■高見沢:それはもう、その場の勢いというか臨場感を大切にしているので、撮りっぱなし! 編集などは一切しませんよ。それが、今の僕のなかでの、最もリアルな現実ですからね。たとえば、博多の楽屋にいる様子が、東京や札幌で見ることができる。これがインターネットの醍醐味であると思うので、そういうことを僕は実験として始めていますね。
──ライブがあるときは1日、3回以上更新していますね。更新したお知らせは、携帯電話のメールにメッセージがくるようになっている。まさに、最先端のモバイルを駆使した、リアルタイム配信ですね。
■高見沢:僕がいつもいろんなホームページを見ていて思うのは、更新されているところが少ないということなんですよね。ホームページを作ったばかりの頃はいいけれど、更新していく努力や意志がないと続いていかない。気がつくと「Page Not Found」ってね(笑)。これで、なにをしたいんだ、という目的を見つけられないと煮詰まっていくんだろうな、と思いますね。T-comがスタートしたのは'98年だから、もう6年続けているわけだけど、続けていくことにこだわっています。 ──サイトを運営している人たちにとってみれば、高見沢さんのアイデアは非常に参考になると思います。ところで高見沢さんは、メールやWeb、iTunes、Photoshopでの画像編集など、本当にあらゆることをされているわけですが、iMovieはお使いではないと聞きました。少し、意外な気がします。 ■高見沢:おもしろいものはとっておこうよっていう発想もあるのかもしれないけど、それにハマっちゃったら時間がいくらあっても足りないですね。僕は映画が好きなので、いつかは最初に音楽ありきで映画を作りたい。なぜなら自分が思うような映画音楽をやりたいからですが、それには音楽に合わせた映像を撮るのがいちばんいいと思っています。その前段階として、iMovieで映像を作るのはすごくやってみたいですね。 ──音楽の面では、GarageBandをよくお使いになっているとのことですが、プロのミュージシャンで積極的にお使いになっている方は、まだ珍しいのですが。 ■高見沢:プロだから積極的に使うんじゃないですか!(笑) もちろん GarageBandを本番のレコーディングには使いませんが、自分達が集めたサンプリングファイルより良い音なので、プロだからこそこれはちょっと、と腹立たしく思うわけですよ(笑)。こんな時代がくるとは思いもしませんでしたね。GarageBandは、音楽を作るうえでの発想をスクラップするのに適しているし、とてもインスパイアされますね。本当に素晴らしい。ただ、音楽はひとつの技術だから、逆にこういう音楽制作のスタイルが流行ってくればくるほど、本当のプロフェッショナルが注目されるんだと思うんです。 ──iPod miniが日本でも発売ですが、高見沢さんは既にアメリカで手に入れられて、ゴールドをお持ちなんですね。どのような使い方をされているんでしょうか。
■高見沢:iPod miniはアルフィーのコンサートの曲順を決めるときに、iTunesのなかでプレイリストで並べたものを取り込んで、ライブ全体の構想や曲と曲のつなぎの雰囲気などを確認するために使っています。それとデモテープもiTunesに取り込んでiPod miniで聴きますね。途中までできた曲のイメージを膨らませることに活用しています。これは40GBのiPodのときもやっていましたが、iPod miniは胸のポケットに入れていつも持ち歩いています。小さくて軽いから、これは最高に気に入ってますね。 ──高見沢さんならではのユニークなMac OS Xの使い方として、ファーストユーザスイッチを愛用されているそうですね。 ■高見沢:詩を書く、Webを見る、Photoshopで画像処理をする、音楽を作る──というように、作業ごとにユーザ環境を用意して、ファーストユーザスイッチでデスクトップ環境を切り替えています。僕はひとつの場所にオフィスを構えないで、常に全国のコンサート会場や宿泊先のホテル、テレビ局の楽屋といった場所で仕事をするから、自分のPowerBook G4の中がオフィスで、これ1台で何でもこなすんです。Macの画面上をずっと見ていると、デスクトップ環境か変わることで圧倒的に気分も変わるんですね。それは新しい発想にもつながっていきます。昔は複数のコンピュータを使い分けていたこともありますが、今はこのPowerBook G4がメインマシンです。まさに「PowerBook主義」ですね。 ──長くMacを愛用されている高見沢さんにとっての、Macの魅力をお聞かせください。 ■高見沢:僕の周りにはMac OS Xにまだまだ移行していない人もたくさんいるんですが、Mac OS Xは素晴らしいよね。プリエンティブマルチタスクなんて最高だと思う。音楽聴きながらメールやって、原稿書いて、その横の小さなウインドウでDVDを見て……。いっぺんにいろんなことがやれることの素晴らしさは、体感してこそわかると思いますね。プリエンティブマルチタスクの状況のなかから、新しいアイデアが生まれることってあるんですよ。Windowsが劣っているとは全然思いませんし、個々の感性の問題もあるけれど、Macは遊びがあって、とにかくおもしろい。僕は基本的に新しい物が好きで、古い物は捨てていくタイプ。だから、常にアップルが見せてくれる新しいMacの世界に魅せられるんだと思う。これからもMacを通して新しい音楽作りや、ムービーにも挑戦したいですね。 |
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