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■大沢:普段もそのセットでやっています。今年の頭に(アナログレコードの)ターンテーブルからCDJに切り替えたんですよ。CDは環境の変化に強いので、どこに行っても同じクオリティで同じようにプレイできるし、表現の幅も広がりますから。 ──PowerBook G4はどのように使われていたのでしょうか?
■大沢:PowerBook G4はまずバックアップという意味で持って行ってます。CDJの場合、かけたいCDが読み込めないことがあるので、そういう時はPowerBook G4から曲を流します。だからPowerBook G4がないと不安ですね。あとはエフェクターとして使うことがほとんどです。VoiceBox*1っていうソフトにナレーションを喋らせたりもしますね。去年のライヴでもそういう使い方をしてました。 ──音楽制作の場でもMacを使いますか? ■大沢:そうですね。Power MacにPro Tools LEを入れて、主にミキサー卓として使ってます。僕の場合、オーディオ素材を作るためにMacは使いません。外の機材で作った音を、全部Macに取り込んで編集していくという形ですね。 ──Power MacはG4ですか? ■大沢:デュアル2GHzのG5です。Pro Tools LEはやっぱり重いんですよ。だからG4ではMac OS 9での使用を余儀なくされてたんですけど、やっぱりMac OS Xに乗り換えたいということでG5を導入しました。素晴らしく速くてちょっと感動しましたね。LEで何をやっても遅くなったり固まったりしませんし。だからびっくりするほどたくさんのプラグイン*2を一度に立ち上げてますよ(笑)。 ──Mac OS Xを使ってみていかがでしょう? ■大沢:インターフェイスも好みですし、Mac OS Xはいいですね。普段自分で使ってるPowerBook G4もMac OS Xです。12インチを持ち歩いて、15インチは家に置いて。Power Mac G4もまだ使ってますし……、Macは家にゴロゴロしてますね(笑)。新しいのが出るとすぐ買っちゃうんですよ。 ──なるほど(笑)。それではいつ頃からMacを使われてますか? ■大沢:音楽制作には大昔から使っていました。僕は10代の頃はバンドでやってたんですけど、20代になってからは結構打ち込みを使ってるんです。Mondo Grossoを始めるちょっと前ですから、90年代初頭ですね。ただ、その頃はエンジニアベースのソフトウェアが多かったので、僕自身はあまり触ってませんけど。 ──デビュー当時のMondo Grossoはジャズ・ファンクを演奏するバンドでしたから、コンピュータを使っているイメージはありませんでした。 ■大沢:僕がプロデューサーとして、その時どきに必要な人選をして曲を構築していくっていう点では、打ち込みがメインになった今とコンセプトも制作スタイルも一緒です。ただ、当時はそういうことを言ってもまだ理解してもらいにくい部分があったので、一緒によくセッションしてたメンバーを集めて“バンド”という形を取ってデビューしたんです。 ──Mondo Grossoは作品ごとに音楽スタイルも変化し続けて来ましたが、Macやソフトウェアの進化がそうした音の変化に影響を与えた、ということはありますか? ■大沢:それはありますね。技術が進歩すればするほど、出来ることの幅は広がっていきますから、それに伴ってやりたいことも無限に増えていく。ただ、それによって自分が本当にやりたいことが何なのかが分からなくなっちゃうことも多い。たまたま手にした機材で出来ちゃったものが、その人が本当に表現したいこととは違うかもしれないでしょう。そういう意味では危険な部分もあるんですよね。僕は、自分の核になるものがあったうえで、色んな機材なり音楽なりに挑戦していくのが自然なことだと思ってます。だから、常に「これって本当に俺が好きなことなのかな?」っていう自己確認をしないと。でも、送られてくるデモテープなんかを聴いてると、やっぱり技術に振り回されてる人が多いですね。
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