GarageBand 3 ヒントとコツ

このページで挙げているヒントやコツを参考にGarageBand 3を活用して、プロ顔負けの音楽制作に取り組んでみましょう。キーボードショートカットを併用すれば、多数の作業が素早くこなせるので作業効率も上がります。

Macのリアルタイム再生機能を強化する

GarageBandに付属する音源やエフェクトはプロ品質で、常にリアルタイムで再生ができます。ただし、あまり多く使いすぎると、CPUの負担が大きくなってリアルタイム再生がおぼつかなくなります。ここでは、お使いのMacで、できるだけ多くの音源やエフェクトが使えるようにするためのヒントをいくつかご紹介します。

ソフトウェア音源のループをリアル音源のループに変換する— ソフトウェア音源のループ(緑色のループ)はソフトウェア音源とエフェクトの組み合わせで、楽器やエフェクト、ループに含まれるフレーズ(音符)を自由に変更できるタイプです。しかしながら、この緑色のループの再生には、リアル音源のループ(青色のループ;あらかじめ録音されたオーディオ信号を再生するだけで演奏内容の変更は不可)よりも高いCPUパワーを必要とします。ソフトウェア音源のループをもっと使いたい場合には、それをリアル音源のループに変換してシステムリソースに余裕を持たせるようにします。リアル音源のループに変換するには、ソフトウェア音源のループをループブラウザからタイムラインに配置するときに、Optionキーを押しながらドラッグ&ドロップします。

元となるソフトウェア音源のループ(上)と、それを変換したリアル音源のループ(下)。

確定したトラックをロックする— トラックをロックすると、GarageBandは自動的にそのトラックの内容をハードディスクに一時的に保存して、その分のCPUパワーを解放します。各トラックを編集して満足のいくサウンドが得られたら、そのトラックのロックアイコンをクリックしましょう。トラックはいくつでも好きなだけロックできます。その後で再生ボタンをクリックすると、ロックしたトラックの内容がハードディスクに一時的に保存されます。トラックをロックしても、そのサウンドはロック前とまったく同じで、ボリュームやパンについてはロック後でも調節できます。ロックしたトラックの編集(エフェクトの調節、音符の変更、リージョンの移動など)が必要になったときには、一度ロックを解除して(ロックアイコンをもう一度クリックします)編集を加え、あらためてロックするようにしてください。

重要: トラックをロックすると、CPUとメモリにかかる負荷がハードディスクに移ります。Macのハードディスクが遅い場合には、ロック機能はうまく動作しない場合もあります。


トラックのロックアイコンをクリックすると、そのトラックの内容がハードディスクに一時的に保存され、その分のCPUパワーとメモリが解放されます。

録音済みトラックのピッチやタイミングを修正する

GarageBandでは、最高のレコーディングエンジニアのように、ピッチの問題(音を外して歌った場合など)や演奏タイミングのずれを録音後に改善することができます。この操作を行うには、録音済みのオーディオトラック(紫色)をクリックして選択し編集ボタン(はさみ)をクリックしてエディタを開きます

チューニングを向上— ピッチの問題を修正するには「チューニング補正」スライダーを右方向に動かします。この操作で、それぞれの音符が12音クロマティックスケール(12半音音階:初期設定)または、その曲のキー(「キーに限定」にチェックマークを付けている場合)で最も近いピッチに移動します。スライダーを「最大」に動かすと、一部の音楽ジャンルでよく使われているようなクールで人工的なエフェクトが作れます。

タイミングを向上— タイミングのずれを修正するときは「チューニング補正」スライダーを右方向に動かすと、ギター、ベース、その他のリズムが引き締まった感じになります。この操作では、スライダーの下にあるポップアップメニューに表示されている音符(16分音符から4分音符のタイミングまで変更可能)単位で、それぞれの音符のタイミングを調節します。

チューニングとタイミングの補正機能で、音程やノリが悪い演奏を録音後に修正できます。

ループブラウザをカスタマイズする

ループブラウザでは30個のキーワードボタンがデフォルトで表示されますが、この表示をカスタマイズすることができます。すべてのコレクションを表示するには、ループブラウザ上側のブラッシュメタル部分(濃い灰色の部分)を上方向に広げるようにドラッグします。あるボタンの上に別のボタンをドラッグすれば、この2つのボタンの位置を入れ替えることもできます。また、「control」キーを押しながらボタンをクリックすると、ショートカットメニューに表示されるApple Loopsキーワードから、そのボタンに表示させるキーワードを選ぶことができます。ループをパッケージ単位(特定のJam Pack、他社製のループライブラリ、自分で作成したループ集など)で表示させるには「ループ」タイトルバーをクリックして、ポップアップメニューから表示したいパッケージを選びます。

Macのキーボードで演奏する

GarageBand 3 は、ソフトウェア音源をMacのキーボードを使って演奏できるミュージカルタイピング機能を備えています。「ウインドウ」メニューの「ミュージカルタイピング」を選ぶと、Macのキーボードと鍵盤のキーの対応を示すウインドウが開きます。楽器音の試し弾きや演奏の録音も、Macのキーボードだけで可能。もちろん、メロディラインやコードも演奏できます。「Z」と「X」キーを使って鍵盤をオクターブ単位で上下にシフトすれば、選んだ楽器音の全音域にアクセスできます。

ミュージカルタイピング機能を使えば、Macのキーボードでソフトウェア音源を演奏できます。

ギターやベースをチューニングする

GarageBand 3 は音源チューナーを内蔵しているので、お使いの楽器を正確なピッチに合わせられます。音源チューナーを使うにはまず、リアル音源トラックを録音状態にします(そのトラックの赤い録音ボタンをクリックします)。タイムディスプレイの左上にある音叉アイコンをクリックすると、音源チューナーが表示されます。お使いの楽器をコンピュータに接続していることを確認して、音を鳴らします。音源チューナーは、今どの音が鳴っていて、それが正しい音程(中央のゼロ)からどれくらいずれているかをチューニングメーターで教えてくれます。楽器をチューニングして、ピッチが完全に合うと緑のライト(中央のゼロ)が点灯します。

音源チューナーはお使いのギターやベースのチューニングが合っているかどうかを教えてくれます。上図は、ギターのE弦がわずかにシャープしている(正確なピッチよりも高い)ことを示しています。

鍵盤のレスポンスを最適化する

USBなどでつなぐMIDIキーボードは、指で弾いた強さに対する音の強さ(ベロシティ)の付き方がキーボードごとに異なります。この違いは、最大のベロシティで鍵盤を弾いた時に別のサウンドに切り替わる(アコースティックギターなら弦のスライド音に切り替わるなど)ソフトウェア音源を使う場合に影響します。あるキーボードでは相当強く鍵盤を弾かないと最大ベロシティが得られないのに対し、別のキーボードでは鍵盤を軽く押さえるだけで最大ベロシティが得られるようなことがあります。そこで、演奏スタイルに合わせて鍵盤のセンシティビティ(弾いた強さに対するレスポンス)を最適化しましょう。以下はその手順です。

  1. 「+」ボタンをクリックして新しいトラックを追加する。
  2. 「新規トラック」ダイアログで「ソフトウェア音源」タブをクリックする。
  3. 左側のコラムで「Guitars」を、右側のコラムで「Classical Acoustic」をそれぞれ選んで「作成」ボタンをクリックする。
  4. 「GarageBand」メニューの「環境設定...」を選ぶ。
  5. 「オーディオ/MIDI」をクリックして「キーボードの感度」のスライダーを調節する。
    この場合、スライダーを左方向に動かすと、強く鍵盤を弾いたときだけ弦のスライド音が鳴り、スライダーを右方向に動かすと、軽く鍵盤を弾いても弦のスライド音が鳴らせるようになります。自分の弾く強さに合わせて、スライダーの位置を調節してください。

これで、最大ベロシティで別のサウンドを鳴らすソフトウェア音源に対して、あなたの鍵盤が最適化されました。

オリジナルのループを作成する

Jam Packシリーズほか数々のループ集が市販されていますが、本当の意味での独自性を打ち出したいなら、GarageBand 3 を使って自分だけのループを録音、作成してみましょう。作業に入る前に、現在の曲のキー(デフォルトはC)が今から録音する演奏のキーと同じかどうか確認してください。演奏を録音(またはタイムライン上の既存のループを修正)したら、以下を実行します。

  1. 「編集」メニューの「分割」でリージョンの始まりと終わりをトリミングし、リージョンを必要な長さ(小節数)に合わせる。
  2. 編集したリージョンをタイムラインからループブラウザにドラッグ&ドロップする。
  3. シートが表示されたら、リージョンに名前(ループ名)を付け、そのループの検索に使う属性(スケール、ジャンル、ムードなど)を指定する。
  4. 「作成」ボタンをクリックする。

これで、ループブラウザ上で自分で作ったループを選択し、任意のテンポやキーの曲で使えるようになりました。

オリジナルのソフトウェア音源を作成する

自分だけのソフトウェア音源を作るにはまず、ソフトウェア音源のトラックを追加します。「新規トラック」ウインドウで「詳細」の下矢印をクリックします。「ジェネレータ」ポップアップメニューで作りたいサウンドの元になる楽器を選んだら、続けてエフェクトを設定します。「作成」ボタンをクリックすると、タイムラインにそのトラックが追加されます。そのトラックをダブルクリックして「トラック情報」ウインドウを開いて「音源を保存...」ボタンをクリックします。