Apple製品を活用した教育事例

iPadを使った授業で新しい可能性を創造する。

iPadのOne-to-Oneプログラムでは、生徒たちの生活ですでに大きな役割を果たしているテクノロジーを使って、学習意欲をさらに高めています。

きっかけ

ボストンから約20分の場所にあるバーリントン高校は、郊外にある中流階級の町の公立学校です。9年生から12年生までが在籍する同校の全校生徒数は約1,000人で、伝統的な基準で見れば十分に優秀な成績をあげてきました。州による学力テストの合格率が100パーセント、卒業生の大学進学率も95パーセントにのぼるバーリントンに、改革の必要などまるでないように見えました。

しかし、進歩的な考えを持つ教職員たちは、生徒たちがテストで高得点を取る手助けをするだけでは十分ではないと感じていました。デジタル化がますます進む現実の世界とともに自分たちの教育方法も進化させ、生徒たちが実社会に適応するための能力を伸ばしたいと思ったのです。

バーリントンの教育者たちは、生徒たちがほとんどの情報をインターネットから得ていることに気づいていました。「つまり、生徒たちはこれまで以上に教師を必要としているのです」と元校長であるPatrick Larkin氏は言います。「どの情報源が有効で、どれが有効ではないのか。私たちは生徒たちがちゃんと判断できるように指導しなければなりません」。カリキュラムにデジタルリテラシーについての基準を組み込んで、生徒たちが学校外ですでに使っていたテクノロジーをそのまま使える教育環境をつくることを目標にしました。

「iPadがあれば、今までにないほどクリエイティブになれます。無限の可能性が広がる教室に足を踏み入れると、新しいやる気に満たされるのです」

— バーリントン高校 歴史教師
Todd Whitten氏

運営陣にとって、従来の教科書から離れることは重要でした。バーリントンは学習のためのツールとして、iPadを選びました。iPadがあれば、生徒たちはありのままの現実の世界にアクセスできるからです。「私たちは、この変化を情報の民主化を行う大きなチャンスと捉えました」と歴史教師のTodd Whitten氏は話します。「生徒たちはコンパクトで軽いこのiPadを使って、これまでの教科書には入りきらないほど多くの知識にアクセスできるようになります。しかも、そのすべてが最新なのです」

実践

バーリントンの運営陣は、学年度を通して常に使えるように、すべての生徒と教師にiPadを1台ずつ提供することに力を注ぎました。iPadの購入にあたり、コストのかかるコンピュータラボを廃止し、印刷された教科書の購入を見合わせることで、既存の予算から費用を捻出することができました。

生徒たちがいつでも圧倒的な量の情報にアクセスできるデバイスを手にした今、教師たちは各々の役割について、それが今後どのように変わるかについて熟考しました。そして彼らは知識を提供するだけにとどまらず、生徒たちによる情報の利用や分析を助けるガイドとしての役割も担うことにしたのです。「生徒たちとじっくり向き合い、彼らがアクセスしているサイトの視点や見解を通して考えることや、それらの視点を自分自身のものとして受け入れるか否かの判断を助けることは、21世紀に生きる教育者の責任の一つである、と私は信じています」とWhitten氏は言います。「何が『正しい』のか、という議論をすることが重要なのです」

生徒の学習意欲を高く保つために、バーリントンの教師たちはiBooks Authorを利用してiPad用のインタラクティブな教材をつくっています。英語教師のTim Calvin氏が、単なる文字以上のものをページに載せて生徒に見せることもできるようになりました。「写真やビデオ、ハイパーリンクが入った本を自分でつくれるのです。すでにつくられたものに縛られることなく、自分に何がつくれるかを考えられるのはすばらしいことです」

生徒も教師も、すべての教科において学習をもっとインタラクティブにするための新しい方法を見つけています。スペイン語の授業で生徒たちは、自分の声を録音・再生し、話し方を練習しています。経済の授業では、生徒たちが株式市場のデータをリアルタイムで収集。株式ポートフォリオをつくり、値動きを追跡しています。数学の授業では、大学進学を希望する生徒たちが市場価格を調査し、現実的な住宅資金計画を立てています。

生徒たちにiPadを使わせることで、教師たちも、それぞれの生徒に特有のニーズや能力により良く対応できるようになりました。小論文を書いたり、選択問題に答える以外の方法でも、生徒たちは学習の成果を実証することができるようになったのです。「教育者として、私たちは学習の成果を重視する必要がありますが、私たちは生徒たちが習熟度を示す方法をいくつも用意しています」とLarkin氏は言います。iPadを使えば、生徒たちはより自由に自己表現できるようになります。ビデオをつくったり、デジタルポスターをデザインしたり、ウェブサイトを制作することもできます。よりアナログなアプローチを好む生徒がいる場合でも、教師たちは同様に柔軟に対応できます。

結果

iPadのOne-to-Oneプログラムは、導入した最初の年からバーリントン高校に大きな影響を与えました。学年末に行った調査によると、ほとんどの生徒がその前年に比べ、より意欲的に授業に出席し、より計画的に学習していました。

iPadを使っている生徒たちとの間で豊かで深い会話が生まれるなど、これまでとは違うレベルで学習意欲が高まっているのを教師たちも実感しています。「生徒たちは、意味もわからぬまま同じことを復唱するのではなく、なぜサイトによって情報が異なる形で示されるのかなどを熱心に議論することで、自分たちなりに理解を深めています」とWhitten氏は話します。「それこそが実践的な学習のあり方であり、iPadがそれをやりやすくしていると私は考えています」

「自分が受ける教育について発言できるって、すごいことです。iPadを使うと、自分の責任で学んでいる感じが強まります」

— バーリントン高校 生徒 Thabani君

バーリントン高校の校長だったLarkin氏は、その後バーリントン学区の学区長補佐に抜擢されました。バーリントン高校でのこのプログラムの成功を受け、ニューイングランド全域から50を超える学校が実際のプログラムの様子を見学に来ています。この学区はすでにiPadのOne-to-Oneプログラムを学区内の中学校にまで拡げており、最終的にはこのプログラムを学区全体の幼稚園から12年生までに拡げていくことを目標としています。

使用されている製品

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