Apple製品を活用した教育事例

Macで生徒たちの学力を向上させる。

ノースカロライナ州東部の農村地域、グリーン郡の学校組織では、Macの導入によって教え方と学び方が大きく変わりました。プロジェクトベースの新しいカリキュラムが生徒たちの興味とやる気を引き出し、大学進学率も飛躍的に向上しています。

きっかけ

グリーン郡の副教育長、Patricia F. MacNeill博士と学校の責任者たちは、2001年に生徒たちの学力を綿密に調査し、その結果に落胆しました。例えば、学業達成度の重要な尺度のひとつである大学進学率は、わずか26パーセントだったのです。グリーン郡の住民はほとんどが農業従事者であり、その子どもたちは将来、今とはまったく違う経済状況に直面することになるでしょう。そこでグリーン郡は、生徒たちが新しい時代にしっかりと対応できるよう、教育の優先事項と実践方法を変える必要があると考えました。

指導と学習の新たなモデルを模索しはじめた頃、MacNeill氏とチームメンバーはApple Leadership Instituteに参加し、Macが教室に与える影響を目の当たりにしました。コンピュータを導入したカリキュラムを成功させた学校もいくつか訪問し、2002年、グリーン郡の6年生から12年生の生徒全員にMacを1台ずつ支給することを決めたのです。

Macの導入により、グリーン郡の教師たちは、すべての教科でより綿密なカリキュラムを導入できるようになりました。対話型学習に重点を置いた、プロジェクトベースのカリキュラムです。生徒たちは、ただ授業を聞き、ノートを取り、筆記テストを受けるのではなく、グループで取り組む対話型の研究プロジェクトに参加して学習するようになりました。教師によるデジタルを使った授業を受けた後、生徒たちはグループごとにトピックを選び、プロジェクトの計画からレポートの作成と発表までをすべてMacを使って行います。その中で使われるフォーマットは、リッチなコンテンツやメディアを含むムービー、Podcast、Wiki、ブログなど多彩です。iMovie、GarageBand、Keynote、Pages、iChatは誰でも簡単に使えるので、生徒たちは自主的に作業を進めることができます。

自らの学習に責任を持たせることで、生徒たちはよりしっかりとした準備を行い、より積極的に授業に臨むようになりました。学習方法の改善は、テスト結果にも反映されています。José Garcia先生が担当する中学の理科の授業では、プロジェクトベースの学習方法を採用した後の学年末試験で、生徒たちが過去最高の得点を記録しました。「Macは教室を変えました。そして、生徒たちも変えました」と先生は語ります。

「Macは私たちのカリキュラムに完全に溶け込んでいます。
Macを使わない日は一日もありません」

— グリーン郡中学校 理科教師 José Garcia氏

実践

財政的に決して豊かではない農村部の学区で、野心的なテクノロジープロジェクトの資金を調達するためには、地域社会全体の協力と努力が必要です。MacNeill氏と学校の責任者たちは、教職員や教育委員会のメンバー、郡政委員、Appleの担当者と会い、自分たちの考えを説明し、様々な選択肢を検討しました。何年間も続く成績の低迷と大学進学率の低さは、郡の将来に深刻な影を落としていました。説得を続けた結果、教育委員会と郡政委員による学校改革への全面的な支援が決定します。

プログラムの導入にあたり、同学区は予算の再配分も含め、複数の財源を併用することにしました。例えば、情報が急速に変化する社会科では、新しい教科書を購入する代わりに、インターネットを利用したリサーチツールを採用。大規模な州補助金の獲得にも成功しました。さらにMacNeill氏は、継続的なスタッフ育成の資金として、教員の資質向上のために広く利用されている連邦政府プログラムからの資金の調達も行いました。

そして2003年6月、同学区は、6年生から12年生までの生徒一人ひとりにMacを購入。幼稚園から5年生までの各学級には、Apple MacBook Learning Labをクラスに1台用意しました。学校にコンピュータが届くと、Apple Professional Developmentのファシリテーターが、iWorkとiLifeを使うための3日間のトレーニングを校内で実施。さらに教師たちは、専門スタッフ育成のための週1回のセッションに参加することで、指導技術とコンピュータスキルを継続的に向上させ、共有しています。それまで多くの人がコンピュータに触れたことさえありませんでしたが、EメールとiChatで教師、生徒、保護者間の連携も促進されています。こうした交流はコミュニティにも恩恵をもたらしています。インターネット普及率が低かったグリーン郡でWi-Fiネットワークが広く活用されるようになったのです。

教育プログラムのためのIT管理もシームレスに行われています。中央にあるテクノロジーオフィスが、全体的な購買と毎年のシステムアップグレードを担当。さらに指導技術者とリテラシーコーディネーターが各校に1名常駐し、コンピュータやアプリケーションがスムーズに動作するようサポートしています。Macはとても使いやすく信頼性が高いので、日常的なメンテナンスのほとんどは教師や生徒自身で行うことができます。

結果

2003年にMacBookプログラムがスタートして以来、グリーン郡学区の大学進学率は26パーセントから90パーセントに上昇しました。

使用されている製品

MacBook Air

教室の中と外の両方で、学習に最適なノートブックコンピュータです。
MacBook Airについてさらに詳しく

そのほかの教育事例。