Appleでサインインとプライバシー

“Appleでサインイン”を設定する場合、Appleは、不正行為の防止に役立てるため、Apple Accountとデバイスの使用パターンに関する情報を使用する場合があります。
 

“Appleでサインイン”は、プライバシーを保護すると共に、Apple製品に組み込まれたセキュリティによってサインイン操作を保護するように設計されています。


Privacy Icon

  • “Appleでサインイン”を使用すると、プライバシーを保護しながらアプリやWebサイトにサインインできるようになります。
  • デベロッパによっては、名前の入力を求められることがありますが、これは編集可能です。または、メールを要求されることもありますが、これは直接提供することも、エイリアスを使用することもできます。
  • あなたが“Appleでサインイン”をアプリまたはWebサイトで有効にすると、Appleはこれを把握しますが、サインインしたアプリまたはWebサイトおよびサインインした日時については追跡しません。
  • “Appleでサインイン”を使用してアプリを初めて使用するとき、AppleはあなたのアカウントとAppleでの利用経験に関する情報に加え、お使いのデバイスに関する情報とデバイスの使用パターンを詐欺防止のために利用します。

“Appleでサインイン”を有効にする

“Appleでサインイン”は、デベロッパに個人を特定できる情報を提供する必要なくアプリ(またはApp Clip)にサインインできるようにすることで、あなたのプライバシーを保護します。“Appleでサインイン”では、ブラウザによって通常のWeb機能に使用される情報を除き、個人を特定できるその他の情報をデベロッパに一切提供する必要なくWebサイトにサインインできるようにもなります。“Appleでサインイン”を使用する場合、Appleは一意識別子をアプリのデベロッパに提供するので、個人情報のプライバシーを保護することができます。この識別子はアプリデベロッパごとに異なるため、複数のデベロッパによってあなたに関する情報がアプリを超えて収集および共有されるのを防ぐことができます。デベロッパは、アプリまたはWebサイトの既存のアカウントで“Appleでサインイン”を使用できるようにすることもできます。デベロッパがこれを有効にすることを選択した場合、あなたは、すでに持っているアカウントを保持したまま“Appleでサインイン”を使用してそのアカウントにサインインできるようになります。

一部のアプリには、名前でアカウントを参照したり、メールで連絡したりするなど、さらに詳しい情報を集める理由がある場合もあります。そうした理由から、あなたが“Appleでサインイン”を使用する際に名前やメールアドレスの提供を求めるデベロッパもいます。Apple Accountに関連付けられている名前がデフォルトで使用されますが、この名前はデベロッパと共有する前に編集することができます。デベロッパがメールアドレスを求める場合は、Apple Accountに関連付けられているいずれかのメールアドレスを提供するか、メールアドレスを非公開にするか、選択できます。デベロッパからメールアドレスを非公開にする場合、Appleは一意のメールアドレスを生成してデベロッパに提供します。デベロッパは、このメールアドレスを使ってあなたに連絡できるようになります。Appleはこのアドレスで受信したメールを、あなたのApple Accountに関連付けられているメールアドレスに転送します。Appleはメールの配信後、または配信できない場合はしばらくしてから、メッセージを削除します。転送先のメールアドレスを変更したい場合や、メールの転送を無効にしたい場合は、iOS、iPadOS、またはvisionOSデバイスでは、“設定”>“[自分の名前]”>“iCloud”>“iCloudメール”>“メール転送”から行うことができます。Macでは、“システム設定”>“[自分の名前]”>“個人情報”から行えます。“メールを非公開”で使用されているメールアドレスを無効にして削除した場合、そのアドレスは、不正利用防止のために、30日間、Apple Accountアカウントに関連付けられて保持されます。その後、削除されたアドレスはApple Accountアカウントから完全に削除され、アドレスの再発行防止などのセキュリティ上の目的でのみ保持されます。

あるアプリで“Appleでサインイン”を有効にすると、その選択はiCloudで使用しているApple Accountに関連付けられるので、お使いのどのAppleデバイスでも、“Appleでサインイン”を使ってこのアプリに簡単にサインインできます。

不正行為の防止およびセキュリティ上の理由により、新しいアプリではじめて“Appleでサインイン”を使う場合、Appleは単純な2値のスコアをデベロッパと共有し、ユーザが実在の人物であることを示します。このスコアは、最近のApple Accountのアクティビティと、お使いのデバイスおよびデバイスの使用パターンから抽出された情報を基に生成されます。Appleとデベロッパのどちらもデバイスの使用に関する具体的な情報を受け取ることはありません。

“Appleでサインイン”を使用する

あなたが“Appleでサインイン”をアプリまたはWebサイトで有効にすると、サインインの設定をサポートするため、Appleはこれを把握します。その後にiPhoneのアプリで“Appleでサインイン”を使用するときは、サインインしたアプリの履歴や“Appleでサインイン”を使った時間などをAppleが見たり保持したりすることはなく、そのような情報はデバイスの外に出ません。Safariで“Appleでサインイン”を使用する場合、Appleがサインインを認証できるように、あなたがいつWebサイトにサインインしたかをAppleは把握しますが、AppleはサインインしたWebサイトの履歴や“Appleでサインイン”を使った時間の情報を保持しません。

“Appleでサインイン”を使用してアプリやWebサイトにサインインした場合でも、サインイン後にデベロッパから追加の個人情報を求められる場合があります。ここで個人情報をデベロッパに提供する場合、その個人情報はそのデベロッパのプライバシーポリシーの対象となります。

“Appleでサインイン”を管理する

“Appleでサインイン”を管理するには、iOSでは“設定”>“[自分の名前]”>“サインインとセキュリティ”>“Apple Accountを使用中のアプリ”に移動し、Macでは“システム設定”>“[自分の名前]”>“サインインとセキュリティ”に移動するか、account.apple.com にアクセスして“サインインとセキュリティ”セクションに移動してから、“Appleでサインイン”に移動します。“Appleでサインイン”を使用しているアプリのリストが表示されるので、プライバシーポリシーを確認して、“Appleでサインイン”を無効にします。アプリで“Appleでサインイン”を無効にすると、そのアプリで“Appleでサインイン”を設定するためにデベロッパと共有した情報や、そのデベロッパがあなたの“Appleでサインイン”アカウントに関連付けた情報は、今後もデベロッパのプライバシーポリシーに従って扱われることになります。

その他の情報

Appleは、Touch ID、Face ID、および強力なパスコードオプションを使用した強力な認証によって“Appleでサインイン”を保護します。

Appleは、“Appleでサインイン”の使用に関する情報など、“Appleでサインイン”に関する匿名化された集約的な情報を受け取ることがあります。収集された情報によって個人が特定されることはありません。Appleは、個人を特定しない情報を、Apple製品およびサービスの向上、マーケティング、不正行為の防止およびセキュリティのために利用する場合があります。Appleが、“Appleでサインイン”について受け取った匿名または集約的なデータから個人を特定しようとすることはありません。

Appleはお客様の情報を法律に従って取り扱い、不正行為防止の目的で使用します。“Appleでサインイン”を使用することで、Appleおよびその子会社と代理業者が、上記で説明した方法であなたの情報を送信、収集、保守、処理、および使用することに同意し、承諾することになります。

Appleは、AppleのプライバシーポリシーまたはAppleのサービス別のプライバシー通知に記載されている通りに、または法律で定められた通りに、収集目的を達成するために必要な期間のみ個人情報を保持します。保持期間の決定においては、まず収集した個人情報を保持する必要があるかどうかを検討し、保持する必要がある場合は、法律の下で許容される最短の期間を個人情報の保持期間とするように努めます。

Appleが収集する情報は、いかなる場合においても、Appleのプライバシーポリシー(www.apple.com/jp/privacy を参照)に従って取り扱われます。

公開日:2024 年 9 月20 日