視覚に障がいのある方に。
革新的なiPhoneには、画期的な画面読み上げ機能をはじめ、視覚障がいのある方のためにiPhoneを使いやすくする、先進のアクセシビリティ機能が搭載されています。
VoiceOver
Macにおいて高い評価を受けた、画面読み上げ機能VoiceOverが、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSにも標準搭載されています。VoiceOverは、世界初のジェスチャーによる操作を可能にした画面読み上げ機能で、画面を見なくても、iPhoneの楽しく使いやすい機能を活用できます。
iPhoneにおけるVoiceOverの画期的な特長は、シンプルなジェスチャーを使ってiPhoneをコントロールし、画面上のアイテムを操作できること。VoiceOverの使い方は簡単で、楽しみながら活用できます。VoiceOverなら、たくさんのキーボードコマンドを覚えたり、小さな矢印キーを何度も押してアイテムを探したりする必要はありません。画面に触れると、指の下にあるアイテムの説明をVoiceOverが音声で教えてくれます。続いて、ダブルタップ、ドラッグ、フリックといったジェスチャーでiPhoneを操作します。
VoiceOverは、これまでの画面読み上げ機能ではできなかった体験を可能にします。従来の多くの画面読み上げ機能は、画面上の個々の項目を音声で説明しますが、各項目の場所や隣接するオブジェクトの情報をうまく伝えることができませんでした。この前後関係の情報はとても重要であるにもかかわらず、他の画面読み上げ機能では省略されてしまいます。たとえば、従来の「オフスクリーン」型の画面読み上げ機能の場合、アプリケーションやウェブページの内容を表現する際に前後関係の情報が取り除かれるような設計になっており、ウェブページの内容も単なる項目や見出しの羅列として読み上げられてしまいます。一方、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSのVoiceOverでは、まったく新しい体験ができます。
VoiceOverはiPhoneのタッチスクリーンと連係するため、ユーザーが画面上のオブジェクトと直接対話し、オブジェクトの位置や前後関係を自然に理解できます。画面の左上部分に触れると、ウェブページの左上部分に何があるかを音声で聞くことができます。画面上で指先をドラッグすると、近くに何があるかをVoiceOverが教えてくれます。このように、各アイテムの位置関係や複数アイテムの相互関係を、まったく新しい感覚で把握できます。iPhoneのVoiceOverは、画面上にあるものを単に説明するのではなく、さまざまな項目が画面上にどのように表示されているかを思い描くことを可能にします。これは、従来の画面読み上げ機能では実現できなかったことです。
VoiceOverでは、バッテリー残量、Wi-Fiと携帯電話ネットワークの信号強度、携帯電話キャリア、現在時刻などのステータス情報を含む、画面上の全項目の説明を音声で聞くことができます。さらに、ディスプレイが横向き表示から縦向き表示に切り替わった時や、画面がロック/ロック解除された時も音声で教えてくれます。
VoiceOverが話す速度を調節し、いちばん聞き取りやすい速度に設定できます。VoiceOverは、アプリケーションが開いた時、画面が更新された時、ダイアログが表示された時などに、わかりやすいサウンドエフェクトを使って知らせてくれます。また、VoiceOverが話している時は、バックグラウンドで再生される音や音楽の音量が自動的に下がって音声よりも小さくなり、VoiceOverの声がはっきりと聞こえます。
あなたの言葉で話します
VoiceOverは、アラビア語、中国語(広東、中国、台湾)、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語(オーストラリア、英国、アイルランド、南アフリカ、米国)、フィンランド語、フラマン語(ベルギーのオランダ語)、フランス語(カナダ、フランス)、ドイツ語、ギリシャ語、ヒンディー語、ハンガリー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル、ポルトガル)、ルーマニア語、ロシア語、スロバキア語、スペイン語(メキシコ、スペイン)、スウェーデン語、タイ語、トルコ語の36の言語に標準で対応しています。
VoiceOverを使うには
VoiceOverはiPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSに組み込まれているため、追加購入やインストールは一切不要です。必要なのは最新バージョンのiTunes、そしてMacまたはWindowsパソコンのみです。設定アシスタントを使えば、iPhoneのアクティベーションとVoiceOverを有効にする設定を、視力のある人のサポートがなくても行うことができます。視覚に障がいを持たないユーザーは、iPhoneの「設定」アプリケーションにある「アクセシビリティ」メニューを直接操作することでVoiceOver機能をオンにできます。
VoiceOverのしくみ
VoiceOverを有効にしたら、ジェスチャーによってiPhoneをコントロールします。このジェスチャーは通常のiPhoneの操作とは違いますが、シンプルです。たとえば、ボタンをタップしてアクティブにする代わりに、ボタンをタップして説明を聞き、ダブルタップしてアクティブにし、上下にスワイプしてスライダを調節します。
画面上の項目を選択すると、その周囲にVoiceOverカーソルと呼ばれる黒い長方形が表示されます。VoiceOverカーソルは、視覚に障がいのある方とiPhoneを共有する一般ユーザーのためのものです。プライバシーを重視する場合は、VoiceOverの使用中に画面カーテンでディスプレイ表示をオフにして、ほかの人が画面を読めないようにすることもできます。
画面に触れてドラッグするだけでなく、画面を左右にフリックしてVoiceOverカーソルを前後の項目に移動することもできます。この機能は、大小すべての項目に対応します。画面をフリックすることで、指先での選択が難しい項目を正確に読み上げることができます。VoiceOverのビデオを見る(英語)
テキストの入力
Eメールのメッセージやメモなどのテキストを入力する時は、いま指で触れているキーボードの文字をVoiceOverが読み上げ、入力時にもう一度読み上げて確認します。入力と同時に、それぞれの文字の代わりに、またはそれらに加えて、完成した単語をVoiceOverに読ませることもできます。文字を入力しながらテキスト内で上下にフリックすると、挿入ポイントが左右に移動するので、単語の編集も新規テキストの入力と同様に簡単に行えます。
さらに正確ですばやい入力ができるように、単語のスペルを間違って入力すると、iPhoneが正しい入力候補を表示します。自動修正テキストを読み上げる機能を有効にすると、サウンドエフェクトと入力候補を自動的に聞くことができます。候補を無視してそのまま入力を続けることも、スペースキーを押してiPhoneに候補を入力させることもできます。
※この機能は日本語には対応していません。
ローター
VoiceOverには、「ローター」と呼ばれる革新的なバーチャルコントロール機能があります。ダイヤルを回すように画面上で二本指を回転させると、選択した設定をもとに、VoiceOverが文書内の項目を読み上げる方法を変更できます。たとえば、上下にフリックすると、VoicrOverがテキストを一語ずつ読み上げます。一方、「文字」設定を選択すると、画面を上下にフリックするたびに、VoiceOverがテキストを一文字ずつ読み上げます。この方法は、テキストの校正や編集に最適です。
ローターを使ってウェブページ上で移動することもできます。ウェブページを表示すると、ヘッダ、リンク、フォーム要素、画像などの一般的な項目の名前をローターが認識します。設定を選んで画面を上下にフリックし、ページ上の同じ項目に直接移動して、間にある項目を飛ばすことができます。
アプリケーション
VoiceOverは、Safari、メール、App Store、iTunes、iPod、カレンダー、メモなど、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSに標準で搭載されているすべてのアプリケーションと連係します。ボタンごとにカスタムラベルを作ることもできるので、電話の発信や着信、ネットサーフィン、テキストメッセージやEメールの送信、株価や天気のチェックなど、様々な操作がよりいっそう簡単になります。さらにAppleは、アプリケーションをVoiceOverに対応させるために、iPhone向けソフトウェアのデベロッパとも協力しています。さらに詳しく
ワイヤレスブライユ点字ディスプレイ
Bluetoothワイヤレステクノロジーを採用したブライユ点字ディスプレイを使えば、VoiceOverの読み上げをブライユ点字で読むことができます。さらに、VoiceOverがオンの状態にある時は、入力キーやその他のコントロールを備えたブライユ点字ディスプレイでiPhoneをナビゲートできます。iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSは、一般的なワイヤレスブライユ点字ディスプレイの多くに対応しています。 サポートしているブライユ点字ディスプレイのリストを見る(英語)
ズーム
多くのiPhoneアプリケーションでは、メールの画像やSafariのウェブページカラムなど、さまざまな要素を拡大、縮小できます。一方、ズーム機能を使うと、使用中のアプリケーションの画面全体を拡大し、見やすくすることができます。iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSでズーム機能を有効にするには、iPhoneのセットアップ時にiTunesで設定するか、後でiPhoneの「設定」アプリケーションの「アクセシビリティ」メニューから設定します。
ズーム機能は、ホーム、ロック解除、Spotlight検索を含むすべての画面、そしてすべてのアプリケーションで利用できます。さらに、App Storeから購入したアプリケーションでも使えます。
三本指でダブルタップするだけで、200%まで画面を拡大できます。また、三本指でダブルタップしてドラッグし、100%から500%の範囲で拡大率を動的に調節できます。拡大表示した状態でも、フリック、ピンチ、タップなど、使い慣れたiPhoneジェスチャーを使ってお気に入りのアプリケーションを操作できます。ズーム機能は、黒地に白(反転映像)と自動修正テキストの読み上げでも使えます。
黒地に白
iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GSでは、ハイコントラスト表示を好む方のために、黒地に白の表示に変更するオプションが用意されています。この白黒反転の表示効果は、ホーム、ロック解除、Spotlight画面を含むすべてのアプリケーションで使用でき、ズーム機能、VoiceOver機能と組み合わせることもできます。
選択項目の読み上げ
ウェブサイト、Eメール、メッセージなどのテキストを選択したい時は、「選択項目の読み上げ」機能を使いましょう。どのアプリケーションでも、テキストをダブルタップするとその部分がハイライト表示されます。VoiceOverをオンにしていなくても、「選択項目の読み上げ」機能がハイライト表示されたテキストを読み上げ、カット、コピー、ペーストなどの編集オプションも使えるようになります。「選択項目の読み上げ」機能は「設定」で有効にできます。
触れて識別できるボタン
iPhoneには、触って簡単に識別できる、電話を操作するためのボタンが付いています。本体上部にあるスリープ/スリープ解除ボタン、左側上端にあるサウンドオン/オフボタンと音量調節ボタン、そしてディスプレイの下部中央にあるホームボタンを利用できます。
大きな文字
アラート、カレンダー、連絡先、メール、メッセージ、メモのテキストのフォントサイズを最大56ポイントまで拡大できます。
iPhoneステレオヘッドセット
iPhoneには、ケーブルに高性能マイクを組み込んだステレオヘッドセットが付属しています。標準の3.5mmステレオヘッドフォンジャックにヘッドセットを差し込むと、ケーブルに付いているコントロールボタンをクリックすることで曲の再生、電話への応答、通話の終了ができるようになります。
補聴器に対応するTecEar製の磁気誘導イヤーループや、Oticon製のワイヤレスリモートヘッドセットなど、聴覚に障がいのある方をサポートする数種類のiPhone用アドオン製品も販売されています。
ハンズフリーのスピーカーフォン
iPhoneに内蔵されているスピーカーフォンを使うと、ハンズフリーで通話できるだけでなく、ビジュアルボイスメール、音楽、Podcast、ビデオのサウンドを聞くこともできます。
音声、テキスト、バイブレーションによる通知
着信音をオンにすると、電話の着信、テキストメッセージ、メールの受信と送信、カレンダーイベントの通知を目と耳の両方で確認できるようになります。電話の着信や通知があった時にLEDライトを点滅させるオプションも選べて、電話がかかってきた時に相手の写真をフルスクリーンで表示するように設定することもできます。キーボード入力をクリック音で確認できるようにするオプションもあります。
サイレントモードでは、iPhoneが着信音を鳴らす代わりに振動します。着信通知を見逃さないために、バイブレーションと同時に着信音を鳴らすようにiPhoneを設定することも可能です。
割り当てができる着信音
連絡先リストに保存されている相手に特定の着信音を割り当てることができるので、誰が電話をかけてきたのかがすぐにわかります。iTunes Storeでは、通知音を購入してダウンロードすることもできます。
アクセシブルなiPhoneユーザガイド
iPhoneユーザガイドはアクセシビリティを考慮して作られているため、普段使っている画面読み上げ機能とウェブブラウザを使って、Mac、Windowsパソコン、iPhone上でHTML形式で読むことができます。さらに、iPhone上のiBooksアプリケーションでVoiceOver機能を使うと、ePubフォーマットのiPhoneユーザガイドを音声で聴くことができます(iBooksはApp Storeから、ユーザガイドはiBookstoreから、それぞれ無料でダウンロードできます)。また、Mac OS Xのプレビューアプリケーションや、MacとWindows用のAdobe Acrobatを使って、タグ付きPDF形式(英語)で読む方法もあります。