視覚に障がいのある方に。

OS Xは、内蔵された画面読み上げ機能、画面やカーソルの拡大表示、ハイコントラスト設定など、視覚に障がいのある方を支援する幅広いテクノロジーを標準で装備しています。

The VoiceOver logo. Click to learn more about VoiceOver.

VoiceOver

視覚に障がいのある方がコンピュータを操作できるよう、すべての新しいMacには、完全な機能を持つ先進的な画面読み上げテクノロジーが内蔵されています。OS Xオペレーティングシステムに組み込まれた「VoiceOver」と呼ばれるこの機能は、あらかじめインストールされているため、すぐに使い始めることができます。しかもVoiceOverは単なるテキスト読み上げツールにとどまりません。コンピュータ上に何がどのように表示されているかを音声で説明するので、画面を見なくてもコンピュータの操作ができるようになります。
VoiceOverについてさらに詳しく

Alexの声

Macの声、Alexをご紹介しましょう。Alexは、先進的なAppleのテクノロジーを使って、たとえ非常に速い話し方でも英語の自然なイントネーションを再現します。ほとんどのTTS(テキスト読み上げ)システムがテキストを一文ずつ分析して合成するのに対し、OS Xは段落ごとにテキストを分析。その内容をより正確に解読します。さらにAlexは人間の話し言葉のニュアンスをより詳細に反映させるので、本、記事、ニュースなどの長い文章の意味が、より理解しやすくなります。長い文章を読み上げる時は途中でひと呼吸おくので、Alexはとても自然です。

VoiceOverは、キーボードでの操作に加え、Appleのマルチタッチトラックパッドのジェスチャーを使って操作できます。これは画面読み上げ機能では初めてのことです。指先の動きを感知するトラックパッドの表面が、コンピュータスクリーン上のアクティブウインドウの代わりになり、触れた場所の内容を聴くことができます。指を動かしてドラッグしていけば、項目を連続して読み上げます。1本の指でフリックすると、前後の項目に移動できます。ジェスチャーは覚えるのが簡単で、楽しく使えるうえ、練習のためのモードも用意されています。VoiceOverを使えば、ウェブページ、スプレッドシート、プレゼンテーションをはじめ、あらゆる書類上の項目の配置や、複数の項目の位置関係をまったく新しい感覚で把握できるでしょう。VoiceOverのジェスチャーについてさらに詳しく

各国の言語で読み上げ

OS X LionのVoiceOverには、アラビア語、英語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語(フランス)、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語(ポルトガル)、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、スペイン語(スペイン)、スウェーデン語、トルコ語、中国語(広東)、中国語(中国)、中国語(台湾)の22か国語でテキストを読み上げる音声が用意されています。そのほか、ギリシア語、ヒンズー語、インドネシア語、ルーマニア語、スロバキア語、タイ語などの言語と、英語(英国)、英語(オーストラリア)、英語(南アフリカ)、スペイン語(メキシコ)などの地方語は、あとからダウンロードして追加できます。

ブライユ点字ディスプレイ

VoiceOverは、つなぐだけですぐにブライユ点字ディスプレイが使えるようになる、初めての画面読み上げ機能です。USBまたはワイヤレスのブライユ点字ディスプレイのソフトウェアドライバが40以上も内蔵されているので、接続したらすぐに使い始めることができます。それだけではありません。VoiceOverは、ブライユミラーリングと呼ばれる独自の機能を使って、一度に2台以上のブライユ点字デバイスに対応できる唯一の画面読み上げ機能でもあります。1台のコンピュータに同時に接続できるブライユ点字ディスプレイは最大32台。この機能を使えば、障がいを持たない人がコンピュータの画面をビデオプロジェクタに映し出して共有する時のように、あなたの作業を点字利用者と共有できるようになります。ブライユ点字ディスプレイのサポートについてさらに詳しく

国際ブライユ点字表

OS X Lionは、幅広い言語に対応する80以上の新しいブライユ点字表をサポートしています。

アプリケーション

独立した画面読み上げ機能ではない、という点もVoiceOverならではの特長です。VoiceOverは、OS Xオペレーティングシステムに統合されています。そのためデベロッパがAppleのアクセシビリティインターフェイスを活用できるようにアプリケーションをアップデートすれば、すぐにそのアプリケーションでVoiceOverを使えるようになります。新しいバージョンのVoiceOverをいちいち用意する必要ありません。VoiceOverはすでに、OS Xの内蔵アプリケーションをはじめ、ワードプロセッサ、スプレッドシート、ブラウザ、オーディオソフトウェア、ユーティリティなど、様々なアプリケーションと連係しています。VoiceOver対応アプリケーションについてさらに詳しく

画面の拡大

画面の拡大

内蔵された「ズーム機能」は、画面上のアイテムを最大40倍に拡大できる、フルスクリーン対応の拡大機能です。この機能を有効にするには、キーコマンド、画面上のボタン、トラックパッドジェスチャー、またはマウスのスクロールホイールを使います。OS XのパワフルなQuartzレンダリングエンジンにより、システムのパフォーマンスを損なうことなく、テキストやグラフィックスはもちろん、ビデオも拡大できます。

文字を入力したり、カーソルを動かす時の画面イメージの移動方法には3つのオプションが用意されています。「ポインタと一緒に連続的に移動」、「ポインタが画面の端に到達したときのみ移動」、「ポインタがイメージの中央付近にあるようにする」で、3つ目のものは視野に障がいのある方に最適です。特定の拡大操作において高速ズームの最大拡大率と最小拡大率を設定することもできるので、大きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりして読めなくなることもありません。

カーソルの拡大

ズーム機能とは別に、カーソルのサイズも拡大できるので、マウスの動きを簡単に目で追えるようになります。カーソルの形が変わっても、設定したカーソルのサイズは変わりません。また、Macをログアウト、システム終了、再起動しても、カーソルの拡大率は設定を変更するまで維持されます。カーソルの拡大機能は、ズーム機能やOS Xのほかの機能と組み合わせて使うことができるので、特定のニーズに合うようにコンピュータの設定をカスタマイズすることもできます。

Three Display Adjustment effects.

ピクチャインピクチャのズーム

OS Xの画面拡大機能は、ピクチャインピクチャ表示にも対応しているので、拡大した領域を別のウインドウで表示し、ほかの部分をもとの大きさのまま残しておくことができます。ウインドウがカーソルを追って動くようにするか、ウインドウを一か所に固定して、操作する領域だけを見せるようにするかを選べます。

コントラストの強調とビデオの反転

OS Xではディスプレイの特性を柔軟に調整できます。コントラストを増減させたり、色を取り去ったり(グレースケールに切り替え)、ビデオを白地に黒、または黒地に白に反転することもできます。こうした設定はアプリケーションに依存せず、システム全体に適用されるため、すべてのアプリケーションで一貫性が保たれます。

Safari Reader.

Safariリーダー

Safariリーダーはオンラインの記事から目障りなものを取り除くので、記事の内容だけに集中することができます。ウェブサイトを閲覧中、Safariがいま見ているページに記事が含まれているかどうかを検出します。含まれている場合はスマートアドレスフィールドにリーダーアイコンが表示されるので、それをクリックしましょう。すると、2ページでも20ページでも、すべてのページにある記事だけが一瞬で一つにまとまり、連続したすっきりと見やすいレイアウトで表示されます。オンスクリーンコントロールを使えば、記事の拡大・縮小も自由です。Safariリーダーが複数の記事を一つにまとめ、連続した見え方にするので、VoiceOverを利用している人は、記事の読み上げを途中で途切れさせずに聴くことができます。

Finder表示

OS Xにはすべてのユーザーのニーズに合うように、ファイルやフォルダの表示方法に4つのオプションが用意されています。「アイコン」「リスト」「カラム」「Cover Flow」です。VoiceOverのユーザーにはリスト表示が便利でしょう。文字が見えにくい人にはアイコン表示、またはCover Flowがおすすめです。アイコン表示では、ファイルの中身のプレビューを表示するファイルアイコンが現れ、スライダコントロールを使ってアイコンのサイズを最大512ピクセルまで調整できます。Cover Flowは、フォルダの中身を特大サイズで表示し、それぞれのファイルをアプリケーションで開いた時と同じ状態で見ることができます。ウインドウのサイズを広げ、分割バーをドラッグすれば、Cover Flowのプレビューサイズをさらに
拡大することもできます。

Finder表示オプション

表示オプション

Finderの表示オプション(CommandとJ)を使えば、ウインドウ内の項目の表示を調整できます。例えばアイコン表示では、アイコンサイズを最大512ピクセルまで拡大したり、アイコン名のテキストサイズを10〜16ポイントの間で変更したりできるほか、アイコンのグリッド間隔も調整できます。加えた変更は、たとえ表示するコンテンツの内容が変わっても、ウインドウを開くたびに反映されます。

通常は白色になっているフォルダの背景は好きな色に変更できます。よりはっきりとした色に変えたり、コントラストを上げれば、特定の色を認識しにくい人のニーズにも応えられます。

表示オプションは、特定のフォルダの内容だけに適用することも、すべてのフォルダに適用させることもできます。後者ではすべてのフォルダが同じ表示方法(アイコン、リスト、カラム、Cover Flow)になります。ズーム機能などのユニバーサルアクセス設定からは独立して機能するため、Finder表示オプションとユニバーサルアクセス設定を様々な方法で組み合わせて活用できます。

Dockの拡大

Dockを使えば、よく使うアプリケーション、ファイル、フォルダへのアクセスが簡単です。アイテムをDockにドラッグすると、新しいアイテムを収められるよう、自動的にサイズを調整します。たくさんのアイテムを追加するとアイコンはかなり小さくなりますが、OS XでDockアイコンのデフォルトサイズを設定すれば、表示を見やすい大きさに保てます。また、Dockの拡大オプションを利用して、カーソルを重ねたアイコンを自動的に拡大することもできます。

Dockの拡大 The Speech Preference Pane.

音声アラート

アプリケーションが注意を促す際は、音声アラートがダイアログや警告の内容を自動的に読み上げます。

音声計算機

OS Xは、あなたが押したボタンと計算結果を読み上げる音声計算機を搭載しています。基本、科学計算、プログラマの3つのモードが用意されています。

時報

時報を聞きたい時は、1時間、30分、15分おきにMacが自動的に時報をアナウンスするように設定しておきましょう。音声コマンドを使って、いつでも好きな時に時報を聞くこともできます。

テキスト読み上げ

画面読み上げ機能を使っていなくても、画面に表示されているテキストを音声で確認する方法があります。「テキスト読み上げ」機能です。この機能を有効にするには、「システム環境設定」の「スピーチ」パネルを開きます。デフォルト設定では、OptionキーとEscキーを押すと、選択したテキストの読み上げを開始・停止します。ほかのキーの組み合わせを選ぶこともできます。

Vision Keyboard Shorcuts

「サービス」メニューを利用すれば、スピーチの出力をスポークントラックとしてiTunesに保存できます。そのためテキスト読み上げ音声をあとからもう一度再生したり、プレイリストに追加できるほか、iPodにシンクすることで外出先でも聴くことができるようになります。保存したいテキストを選んだら、アプリケーションの「サービス」メニューで「スポークントラックとしてiTunesに追加」を選びましょう。「サービス」メニューにこのコマンドを追加したい時は、まずアプリケーションの「サービス」メニューから「“サービス”環境設定」を開きます。さらに「キーボードショートカット」タブをクリックして「サービス」を選択。そこに「スポークントラックとしてiTunesに追加」をはじめ、「サービス」メニューに追加できる様々なコマンドが表示されます。

Safariカスケーディングスタイルシート(CSS)

OS Xに内蔵されたSafariウェブブラウザには、ウェブブラウジングのためのユニバーサルアクセス設定が用意されています。例えば、一定の最小サイズ(9〜24ポイント)よりも小さいフォントでウェブページを表示しないようにしたい場合は、チェックボックスで設定しましょう。デフォルト設定では、SafariでTabキーを押すと、ツールバーの項目とページ内のフォーム要素のみが順番に選択されます。OptionキーとTabキーを押すと、ページ内のすべての要素が順番に選択されます。反対に、Tabキーのみですべての要素を順番に選択し、OptionキーとTabキーでツールバー項目とフォーム要素のみを選択するように、設定を変更することもできます。

Safariの環境設定の「スタイルシート」のポップアップメニューで、カスタマイズされたカスケーディングスタイルシート(CSS)を適用すれば、ウェブサイトそのものを変更することなく、ウェブサイトの表示方法を変えることができます。標準的なHTMLコマンドで、色、フォントサイズ、カラム(列)の数など、ウェブページの表示方法が変わります。CSSの使用は、様々なニーズに合わせてウェブページの表示方法をカスタマイズする際に最適な方法です。 World Wide Web Consortium(W3C)が提供するCSSについてさらに詳しく

Voiceover Screens