ウィンザー・アカデミー・トラスト、
ウェスト・ミッドランズ（英国） - iPad

ウィンザー・アカデミー・トラスト（WAT）は、英国ウェスト・ミッドランズ地域にある学校のグループで、公的資金で運営されています。WATは、幼稚園児から高校生まで、様々な社会経済的背景を持つ約1万人の生徒に教育を提供しており、英国で最もサポートを必要としている上位1パーセントの地域の生徒も数多く在籍しています。

たった1校だけの教育機関から現在の15校へと規模を拡大したウィンザーは、成果を挙げられていない学校のサポートと、テクノロジーを活用した学習効果の向上に取り組んでいます。この活動の一環として、WATでは生徒と教師のみなさんにiPadを配布しており、それが学習成果に良い結果をもたらしていると学校の管理職を含むリーダーのみなさんは述べています。

ウィンザーの教師のみなさんの多くは、形成的評価におけるiPadの活用がこの成果につながっていると考えています。授業の開始時に、教師のみなさんはGoogleドキュメントやShowbieなど、それぞれが選んだアプリを使って学習テーマに関する質問を投げかけ、生徒たちの理解度を評価します。Appleのクラスルームを使えば、教師のみなさんは生徒全員の画面を一度に確認できるので、生徒たちの回答を見ながら、前のトピックの復習が必要かどうかをすぐに判断できます。内容の理解に追加の時間が必要だと思われる生徒も特定できるので、すべての生徒が学習目標を達成できるようになります。

Appleが提供するプロフェッショナルラーニングプログラムは、教育者のみなさんのサポートと能力開発にも役立っています。各学校の教師のみなさんはApple Teacherプログラムを利用して、教育の現場でiPadを効果的に活用するための知識を身につけています。また、定期的に開催される研修で優れた実践例や様々なリソースを紹介し合い、授業計画の作成に協力して取り組むことも奨励されています。ウィンザーでは、Apple Learning Coachの認定を受け、授業でAppleのテクノロジーを最大限に活用できるよう同僚をサポートしている教育者のみなさんもいます。

「iPadを使うことで、教師たちは共有している授業計画案やリソースにすばやくアクセスできるようになり、時間を節約できるだけでなく、授業にさらなる創造性を取り入れることができます。これにより、カリキュラムへの取り組み方が大きく変わりました」と、ゴールドスミス・プライマリー・アカデミーの校長補佐で、Apple Learning CoachでもあるSal Kahn氏は述べています。

WATのリーダーシップチームは、テクノロジーを活用した学習方法を取り入れることで、授業の効果が高まり、成績も向上していると述べています。iPadの導入以降、WATの全校で学習到達度が全国基準を上回るようになり、中等学校での学力向上度も全国平均を上回っています。また、現在WATのすべての学校が、学校評価機関であるOfstedの監査官から「良好」または「優秀」の評価を得ています。

iPadを使えば、教師のみなさんが物理の授業でKeynoteを使ってアニメーションを作成したり、生徒たちがGoogleドキュメントで算数・数学の問題を解いたり、カメラアプリを使って環境調査のために野生動物の写真を撮ったりすることができます。iPadはあらゆる面で、ウェスト・ミッドランズ全域の生徒たちの学習意欲と学習効果を高め、これまでになかった学びの機会を生み出しています。