プレスリリース 2021 年 6 月 8 日

Apple、さらに良いアプリケーションを作成するための新しいデベロッパツールとテクノロジーを発表

デベロッパは、Xcode Cloudによってアプリケーションをさらに迅速に開発し、App Storeの新機能によってさらに多くのユーザーにリーチすることが可能に
Appleのデベロッパ向けに設計された新しいツールが、より魅力的なアプリケーション体験の創出を支援します。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、デベロッパがより魅力的なアプリケーション体験を作り出すのに役立ち、より簡単に高品質なアプリケーションを開発できるように設計された、新しいツールとテクノロジーを発表しました。Xcode Cloudはパワフルなクラウドサービスを使用して、アプリケーションの開発、テスト、配信に必要な複数のタスクとツールをまとめて提供します。これにより、それぞれのデベロッパやチームが生産性を向上させ、優れたアプリケーションをユーザーに提供できるようになります。「アプリケーション内イベント」と「カスタムプロダクトページ」により、App Storeは、デベロッパがアプリケーションを紹介し、ユーザーとつながる、まったく新しい方法を提供します。Swiftは、並行性サポートが言語に組み込まれ、さらに大きな飛躍を遂げています。また、拡張現実(AR)のテクノロジーによって、没入感のあるコンテンツをアプリケーション内またはウェブ上に構築することがこれまで以上に簡単になります。
「私たちのデベロッパコミュニティにパワフルな新しいツールとテクノロジーを提供することで、より魅力的で高品質なアプリケーションの作成を支援し、App Storeではまったく新しいかたちでユーザーと関係性を築くことができることを、私たちは嬉しく思います。Xcode Cloudに含まれている強力なツールセット、プログラミング言語のSwiftにおける継続的なイノベーション、広範囲にわたる新しいAPI、さらに多くの方法でユーザーにリーチできるなど、Appleのプラットフォームはこれまでになく強力になりました」と、Appleのワールドワイドデベロッパリレーション担当バイスプレジデント、スーザン·プレスコットは述べています。

Xcode Cloud

Xcode Cloudは、Appleデベロッパのため特別に設計された、新しい継続的な統合と配信のためのクラウドサービスです。Xcode 13に組み込まれたXcode Cloudは、あらゆる規模のデベロッパとチームが高品質のアプリケーションをより効率的に開発、テスト、配信するための高速かつシンプルな方法を提供します。Xcode Cloudではアプリケーションのビルドをクラウド内で自動的に実行できるので、デベロッパのMacをほかのタスクのために使うことができます。クラウド内で行われる並列テストにより、デベロッパは現在提供されているすべてのAppleデバイスをシミュレーションしたバージョンでテストを行い、それから内部テストのためにアプリケーションのビルドを簡単に展開したり、即時にフィードバックを得るためにTestFlightを通して外部のベータ版テスターに配信することができます。
13インチMacBook Proに表示されているデベロッパ向けの新しいツールとテクノロジー。
Xcode CloudはAppleデベロッパ向けのパワフルな新しいツールで、より効率的なアプリケーションの開発、テスト、配信をこれまで以上に簡単に実現できます。

App Store

リアルタイムで行われるコンペティション、映画のプレミア、ライブ配信体験などのイベントを扱うアプリケーションやゲームが増える中、ユーザーはこれらのイベントをApp Storeの、パーソナライズされたおすすめや、エディターによるおすすめ、検索結果や、アプリケーションのプロダクトページにおいて、より簡単に探すことができるようになりました。これにより、新規のユーザーとつながり、既存のユーザーに最新の情報を届け、過去のユーザーと再びつながるなど、デベロッパのイベントへのリーチが大幅に広がります。これは、デベロッパがアプリケーションの中で、起きていることを紹介するまったく新しい方法です。
Appleは、デベロッパから最も要望の多かった機能である、新しいプロダクトページツールを導入します。このツールはデベロッパにより優れた柔軟性とApp Storeでユーザーとつながる新しい方法を提供します。「カスタムプロダクトページ」により、デベロッパはアプリケーションの異なる特徴を個別のユーザーに合わせて紹介でき、「プロダクトページの最適化」ではデベロッパは異なるスクリーンショット、プレビュービデオ、さらにはアプリケーションのアイコンをテストできます。App Store Connectの情報豊富でプライバシーに配慮された分析機能により、デベロッパはユーザーが最も好むものを確認して、プロダクトページに関して最善の判断を下すことができます。
iPhone 12 Proに表示されているApp StoreのStravaアプリケーション。
デベロッパは複数のカスタムプロダクトページを作成し、個別のユーザーごとに、アプリケーションの異なる機能、性能、コンテンツを紹介できるようになりました。
Appleは、新しく伸びているカテゴリーのアプリケーションである、クリエイターコンテンツ体験のサポートを含む、更新されたガイドラインを導入します。そのデベロッパの行動規範は、App Storeがデベロッパとユーザーにとって公正なマーケットプレイスであり続けるために拡張され、デベロッパのアイデンティ要件、評価とレビューの操作、および過度のカスタマークレームに関するガイドラインが更新されました。また、デベロッパがアプリケーション審査での却下が、先入観によってもたらされたのではとの主張を訴えるための新たな手段や、信頼性や安全性に問題があると思われる場合、またはApp Store Review Guidelinesに違反していると思われる場合に、アプリケーションを報告するためのオプションも用意されています。

Swift

Appleのパワフルで直感的なプログラミング言語であるSwiftに、ビルトインの並行性サポートが加わりました。これにより、デベロッパは並行して動作するコードをより簡単に書くことができます。これは、ユーザーの入力に応答しながら、バックグラウンドでより多くの作業を実行するアプリケーションを開発する際に重要です。Swiftの並行性により、デベロッパはミスを減らしながら高速で最新かつ安全なコードを書くことができ、さまざまなAppleのデバイスでパワフルなマルチコアシリコンを最大限に活用できます。
SwiftUIはユーザーインターフェイス開発を再発明し、できるだけ少ないコードで見栄えのよいアプリケーションをより簡単に開発できるようになりました。SwiftUIは大きな進化を遂げ、デベロッパがすべてのユーザーにより優れた体験を提供できるよう支援します。これには、リスト表示、検索体験、アプリケーション内のアクセシビリティ機能、複数列のテーブルなどを改善するための機能強化が含まれます。
Swift PlaygroundsはMacやiPadでコードの書き方を学ぶための素晴らしい方法です。今年の後半に予定されているSwift Playgrounds 4では、ユーザーはSwiftUIを使用してアプリケーションのビジュアルデザインを作成できるようになります。アプリケーションプロジェクトはSwift PlaygroundsやXcodeで開いて編集でき、準備ができたら、ユーザーは実際のアプリケーションをビルドしてiPadから直接App Storeに提出できます。

拡張現実

デベロッパが簡単にAR体験を作り出せるフレームワークであるARKitと、一からARのために設計されているレンダリング、アニメーション、オーディオ、物理演算用エンジンであるRealityKitによってパワーを発揮するAR対応デバイスは10億台以上となり、Appleは世界最大の拡張現実のためのプラットフォームを有しています。
RealityKit 2ではObject Captureを採用しています。これは、macOS MontereyのシンプルでパワフルなAPIで、 iPhone、iPad、またはデジタル一眼レフカメラで撮影した写真を取り込み、AR向けに最適化された3Dモデルに変換することで、WayfairやEtsyなどのデベロッパが現実世界のオブジェクトの高品質でフォトリアルな3Dモデルを数分で作成することを可能にします。これらのモデルはAR Quick Lookで見たり、Reality ComposerやXcodeでARシーンに追加することができるため、驚くようなARアプリケーションの開発がこれまで以上に簡単になります。MaxonやUnityなどのデベロッパはObject Captureを利用して、「Cinema 4D」や「Unity MARS」のような3Dコンテンツ制作アプリケーション内で、全く新しい方法での3Dのコンテンツの制作を可能にします。
RealityKit 2に新しいAPIが加わり、カスタムレンダーパスやダイナミックシェーダなど、より優れたビジュアル、オーディオ、アニメーションのコントロールにより、デベロッパはよりリアルで複雑なAR体験を作り出すこともできます。
Object Captureを使うと、デベロッパは高品質で没入感のあるARコンテンツをわずか数分で作成することがこれまで以上に簡単に行えます。

グラフィックスとゲーム

iOS、iPadOS、macOSの新しいAPIとツールにより、ゲームデベロッパは次世代のゲームを作り出し、まったく新しい体験をユーザーに届けることができます。新しいMetalテクスチャ圧縮ツールはAppleシリコン向けに最適化されたフォーマットだけでなくすべての最新のフォーマットをサポートしているので、デベロッパはより簡単にハイエンドのゲームをすべてのAppleのプラットフォームで提供できます。さらに、iPhoneとiPadの新しいVirtual Game Controllerにより、Game Controllerサポートで開発されるゲームを最適化する簡単な方法が提供されます。
iPhone 12 Proに表示されている、パフォーマンスが向上したゲーム。
デベロッパは最新のAPIを活用して iPhone、iPad、Macでのゲームのパフォーマンスを向上させることができます。

その他のデベロッパツールとAPI

Appleは、デベロッパが自身のアプリケーション体験を前進させ、まったく新しい機能を作成できるようにする、さまざまな新しいツールとAPIを提供しています。これらはすべてプライバシー保護が最優先事項として組み込まれています。
  • Xcode 13には、Xcode Cloudと合わせて、GitHub、Bitbucket、GitLabで作業するのに最適なパワフルな新しいチーム開発機能が追加されています。
  • SharePlayにより、Disney+、ESPN+、HBO Max、Hulu、MasterClass、Paramount+、TikTok、Twitchなどの人気のアプリケーションではiPhone、iPad、Macのユーザーの間で新しいタイプの共有体験が生まれています。1
  • 他社製のビデオ通話アプリケーションでは、声を分離、ワイドスペクトラムオーディオ、ポートレートモードなどの最新のFaceTimeの機能強化を活用しています。
  • SlackやWeChatなどのメッセージアプリケーションでは、会話の中でユーザーステータスを共有できるようになりました。Uber Eatsのようなアプリケーションでは着信メッセージをSiriに知らせてもらうことができるようになりました。新しい通知APIによってChase MobileやZomatoのようなアプリケーションからの優先度の高いコミュニケーション通知がおやすみモードや集中モードでも届くようにすることができます。
  • 新しいカメラAPIにより、より良い合成画像が実現し、高画質の静止画と1080pのビデオを同じセッションで撮影する機能が追加されました。
  • Breakpoint Studio、Pandora、QardioなどのApple Watchデベロッパは、さらに詳細なレベルのカスタマイズを提供し、ユーザーの環境により適応する、新しいアプリケーション体験を作成しています。
  • MacのTestFlightにより、デベロッパはアプリケーション内課金とほかの優れたMacアプリケーション機能をテストできます。
  • アプリケーション内課金においてお客様の安全とセキュリティが守られていることを確実にするためのStoreKit 2に、プロダクトエンタイトルメントとサブスクリプションステータスの処理のほか、XcodeとAppleサンドボックス環境の両方におけるテストのサポートを行う新しいAPIが加わりました。
  • GrammarlyやHoneyなどのウェブデベロッパは、iPhone、iPad、Macで利用できるSafariの機能拡張を開発しています。デベロッパはメールアプリケーションでも新しくてパワフルな機能拡張を作成することができます。
  • 他社製の経路案内アプリケーションでは、車のインストルメント・クラスタディスプレイでマップを表示できるようになり、Macの新しいCarPlayシミュレータではテスト効率が大幅に改善されています。
  • アプリケーションは空間オーディオを採用した映画館のような体験を提供することができ、全方位に音を配置することでコンテンツをいきいきと表現します。また、Physical Audio Spatialization Engineによりゲームデベロッパは現実世界のようなオーディオを簡単に作り出すことが、Appleのすべてのプラットフォームで可能になります。
  • ShazamKitによりデベロッパはShazamの音声認識テクノロジーを直接アプリケーションに組み込むことができるため、音楽をShazamの膨大な楽曲のカタログと照合できるだけでなく、録音済みのオーディオをデベロッパが作成するカスタム結果と照合することが可能になります。
 
提供について
iOS 15iPadOS 15macOS Montereyのデベロッパ向けベータ版は本日よりdeveloper.apple.com/jpを通じてApple Developer Programメンバーに提供されます。Xcode Cloudは本日より限定された無料のベータ版として提供され、今年の夏と秋に提供を拡大し、来年にはすべてのデベロッパが利用できるようになります。Xcode Cloudの価格と提供の詳細については、今年の秋にご案内する予定です
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Appleの新しいデベロッパツールとテクノロジーの画像

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お問い合わせ先

Apple Japan 広報部

media.jp@apple.com

03-4345-2000