ストーリー 2月 28, 2019

明日の音楽家を育てるハンティントンビーチの教育者たち

ハンティントンビーチアカデミー・フォ・ザ・パフォーミングアーツの生徒によるショー「プレイリスト」
ハンティントンビーチアカデミー・フォ・ザ・パフォーミングアーツの生徒による恒例のショー、「プレイリスト」、2月15日のオープニングナイトにて。
この特集記事は教室で革新的なテクノロジーを使う教師や生徒たちにスポットライトを当てるシリーズの第1回目です。
講堂はやる気満々の生徒たちのサウンドでざわめいています。ハンティントンビーチアカデミー·フォ·ザ·パフォーミングアーツ(APA)では、生徒がキュレーションを行う恒例のスクールショー「プレイリスト」の制作が真っ盛りです。
今年は、流行りのポップミュージックヒットからの24曲のカバーに加え、13人のボーカル担当の生徒が彼らのオリジナル曲を用意しました。
音楽、媒体、エンターテイメント技術(MMET)プログラム専攻の4年生であるケイリー·コラードは、ステージで彼女のオリジナル曲「Bleed Red」を披露します。彼女の声がマイクに乗って鳴り響くと同時に、3つのステージスクリーンがコラードのパフォーマンスのライブフィードと生徒が制作したミュージックビデオを映し出します。
「Love’s not dead. Get it through your head, get it through your head, that we all bleed red」と彼女は歌います。
彼らがただの生徒ではないことは明らかです。彼らは本物のミュージシャンです。
ステージでリハーサルをするケイリー・コラードとクラスメート。
ショーのオープニングに使うアカペラのリハーサルをする、ハンティントンビーチアカデミー・フォ・ザ・パフォーミングアーツのシニアボーカリスト、ケイリー・コラード(右から2番目)とクラスメート。
生徒のミュージックビデオの編集にはFinal Cut Pro X が使われています。
「プレイリスト」では37の楽曲が使われます。その中には生徒による13曲のオリジナル曲が含まれ、彼ら自身がFinal Cut Pro Xで編集したミュージックビデオが同時に上演されます。
MMETはApple Distinguished Educator (ADE) 出身のジェイミー·ナイト(MMETの最初のディレクター)とADEのマイケル·シモンズ、そしてハンティントンビーチAPAによって作られました。プログラムはAPAが提供する演劇および音楽専攻コースのうち9つに組み入れられ、劇場技術、録音そして映像制作(それぞれLogic Pro XとFinal Cut Pro Xを使用)を含む分野で生徒にハンズオントレーニングを提供しています。
学校のオーディトリウムでは、生徒はヤマハのCL5デジタルミキサーを使い、iPad Proに繋いで劇場のどこでもサウンドレベルをモニター、コントロールできるようにしています。学校にはギタールームを備えた録音スタジオがホール各所にあるほか、協力して音楽を作るためのスペースもあり、生徒たちはインスピレーションが湧いてくるといつでも使うように奨励されています。
2004年、ナイトはAPAで生徒たちに音楽技術とレコーディングのクラスを教え始めましたが、当時はテクノロジーがありませんでした。25人からなる彼の小さなクラスはいくつかのレストランや、時にはニューポートビーチのファッションアイランドにあるApple Storeでチープ·トリックやその他のロックの曲を演奏していました。15年後、プログラムに参加する生徒の数は152人に増え、彼らはMMET Popular Music、MMET Mediaを専攻し、オリジナルの曲を書いたり、シモンズと一緒に編曲をしたり、年に3回大きなショー、「ビートルズショー」、「プレイリスト」そして「レトロフェスト」で演奏をしたりしています。「プレイリスト」は今年で7年目になります。
「生徒に彼らのやりたいショーを作らせてやることが重要でした。すべての生徒リーダーが5、6人からなるグループを作ります。こちらから与える指示はシンプルなもので、『死ぬほどライブでやりたい新曲を10曲選ぶ』ということだけです。すると生徒プロデューサーたちは選曲し、曲を書きたい生徒がスタッフに応募するというわけです」」と、ナイトは語ります。
ロックをカバーする音楽クラブとして始まったものが今、生徒にビジュアルアート、パフォーミングアート、さらには音楽業界で成功するために必要なテクニカルスキルを教えるべく設計されたハンズオン音楽教育カリキュラムとなっています。

「すべてのパートをiMac、Logic Pro XそしてGarageBandで録音し、すべて録音してカットして仲間に教えます」

「テクノロジーだけにフォーカスしているわけではありません。パフォーミングアーツを経験することで、リーダーシップスキル、自信、チームワーク、そして諸々のソフトスキルなど、ビジネスで必要とされるものを身につけることができるのです。それを得るためには実際にやってみなければなりません。そしてそれをテクノロジーと合体させた時に、子供たちに本物の録音スタジオと一緒に仕事をする能力を与えることができ、彼らは次のスティーブン·スピルバーグや次のポール·マッカートニーになるのです」と、ナイトは語ります。
ナイトとMMETの声楽監督で2009年にこのプログラムを卒業したニコル·キュービスは、この学習方法を音楽教育の技術と科学として確立するために、他の教育者たちと話をしました。「Appleの製品はそれを教えるツールを備えています。GarageBandが付いていますし、iMovieも付いています。今、子供たちはかつてないほどそれに飛び込んでいます。これは素晴らしいことです。この世界ではもはや一芸だけではやっていけないのです」と、キュービスは言います。
キュービスはAPAの3年生だった頃のことを思い出します。ナイトが彼女にビーチボーイズの複雑なアルバム「ペットサウンド」のすべてのボーカルを分析して仲間に教えるように頼んだのです。
「3年生と4年生が私を入れて13人いました。ポータブルに1日4時間座ってひたすらこれらのボーカルを練習しました。すべてのパートを私のiMacでLogic Pro XとGarageBandに録音して、私がすべて録音してカットもして仲間に教えたのです」と、キュービスは語ります。
ナイトはこの学習フォーマットの先駆者としてキュービスの名を挙げます。オーディオファイルを生徒とシェアし、生徒は文字通りキャンパス内を耳にiPhoneを当てて歩き回り、それぞれのパートを学習するのです。楽譜は使いません。iPhoneだけです。「これは私の生活のすべてです。何でもこのiPhoneでできるんです」と、キュービスは言います。
今日、キュービスの生徒たちは経験豊富なパフォーマーのようにステージに立っています。ケイリー·コラードはキュービスが彼女に教えてくれた自信に感謝しています。コラードは他の7人の生徒と一緒になってショーのオープニングに使うアカペラを作りました。彼女自身4年前には絶対に考えられなかった伴奏です。「ニコルのおかげでハーモニーに自信がついたので、今では自分でハーモニーを作ることができます」と、彼女は語ります。
APA3年生でMMETポピュラー音楽専攻のオリビア·ウームズはもともとボーカリスト兼ギターリストでしたが、現在はナッシュビルを頻繁に訪れ、カントリーミュージックのアーティストとして自分の曲をレコーディングしています。(彼女は自分のバンド、オリビア·ウームズ·アンド·ザ·リジスターズと一緒にレディ·アンテベラムの前座を務めました。)
開幕は午後7時30分。ハンティントンビーチ·ユニオン·ハイスクール·オーディトリウム·アンド·ベルタワーにて。
ショーはほとんど何の障害もなく開幕。生徒たちはまるでプロのように彼らの曲をパワフルに演奏します。ドラム、金管楽器そしてバックアップシンガーらがステージに並び、ボーカル専攻の生徒たち(全員がリードを持っています)が自分たちの曲やジョリア·スミス、レオン·ブリッヂズなどのコンテンポラリー·フェイバリットで観客を楽しませます。バックステージでは、生徒クルーが1台のiMacからライブや録画ビデオを流してそれぞれのパフォーマンスを盛り上げます。
恐れ知らず−高校卒業後の人生の準備ができたこれらの生徒を一言で表現するとこう言えるでしょう。
「何をするにも本当にたくさんのことを学ばなければならないと思います。これらの子供たちのために世界は準備しなければなりません」と、MMETの楽器ディレクターで2014年卒業生のアディスン·ラブは言います。
ステージの上のMMETの生徒たち。
MMETの生徒が次に上演するのは2019年5月に行われる「レトロフェスト」でです。

メディア

ハンティントンビーチ・アカデミー・フォ・ザ・パフォーミングアーツの画像

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