バンドにとってターニングポイントとなった通算9枚目のオリジナルアルバム。ヒット曲となった"今宵の月のように"や"風に吹かれて"に代表されるように、バンド初期の持ち味だった攻撃的で混沌としたサウンドから、叙情的でメロディアスなロックへと転換し、以降のエレファントカシマシの個性を確立することに成功した記念碑的な作品...
1988年のデビュー以来、沸々と湧いてくるような苛立ちや怒りを文学的な言葉に込め、シンプルでストレートなサウンドと骨太なヴォーカルで吐き出すように表現してきたエレファントカシマシ。独特なキャラクターや熱いライブパフォーマンスも相まって、耳の肥えたロックファンの間で根強い人気を獲得していた彼らが、それまでの活動に...