荒井由実のデビューは、ポップ界隈だけでなく、日本の音楽界全体における衝撃だったことは想像に難くない。映像的な歌詞、都会的で洗練されたソングライティング、ビブラートを抑えた柔らかな歌声。高校生で作曲家の専属契約を果たした早熟の天才少女は、名匠、村井邦彦に説得されて、美大の2年生でこの大傑作を完成する。伸びやかな歌...