家族で夫の実家に引っ越してきた綿貫忍(39)。売れない漫画家でもある忍は、これを機に筆を折る決意を固めていたのだが、過去の作品が電子書籍でヒットしたことを受け、新作を描くことに。そこでアシスタントを募集したところ、応募してきたのは橘千秋という、22歳の美しい青年で…。実力派の作者が描く、40歳からの夢と仕事、そ...
【彼を信じてるからこそ言わなきゃ。たとえそれでふたりが、離ればなれになることがあっても】...
【描きたい。私の、私たちの、誰にも聞いてもらえなかった物語を。】...
【最低。それでも構わない。もうきっと、一生、彼とは会えないんだから】 千秋との逃避行で悠太を傷つけ、そして自らの体験を描いたマンガで千秋の過去を知った忍の心はかき乱れる。それでも悠太のため、千秋と離れることを決意したその時、突然、夫が倒れる…!...
【40歳と22歳。あなたは私を、私はあなたを、救いたい。】...
【今から僕に証明させて。僕がどんなにあなたを愛しているか――】...
【これ以上のことを望んだらダメなの。これ以上を望んだら、今度こそ天罰が下るの】...
【だけど私、怒ってるやつも好き。怒ってるのも笑ってるのも、どっちも紺野さんでしょ?】...