2016年発表。快活なビートが躍動する1曲目の「醒めない」のモチーフには草野マサムネのデヴィッド・ボウイ(この年の初頭に逝去)への、そして少年時代からの変わらぬロックミュージックへの強い憧れがある。その背景にはメンバー自身が年を重ねたことで、生命に対する思いが見られた前作『小さな生き物』から続く、人が死へと近づ...
ここまでの数作の間に継続してきたプロデューサー=亀田誠治とのコラボレーションの総決算とも言えそうな2007年作。制作期間にかなり余裕を持たせ、断続的に曲を録りためてきた成果が、草野マサムネの曲調にバリエーションを持たせることと、繊細にして機知に富んだアレンジにしっかりと反映されている。ネオアコ的な "群青"...
新たな変革の波が訪れた8作目。笹路正徳が関わったのはタイトル曲のみで、基本軸はバンドと棚谷祐一(当時カーネーションに在籍)との共同プロデュースとなった。その制作は、特に草野マサムネにとっては試行錯誤の連続だったようで、曲作りは難航し、録音の現場では初めて彼がエレキを弾いたりもしている。ヒットソング「運命の人」の...