ソウルファンのみならず幅広いリスナーから本作が愛される理由は、ライブならではの臨場感が奇跡的なまでに真空パックされているからだろう。マービン・ゲイの"What's Going On"のカバーで幕を開け、ラストの"Voices Inside (Everything Is...
音楽的広がりと創造性が頂点に達した通算3作目。名門ハワード大学でクラシックを学んだダニー・ハサウェイの資質が遺憾無く発揮された冒頭のインストと、それに続く "Someday We’ll All Be Free"...
ダニー・ハサウェイのゴスペルを素養としたダイナミックなヴォーカルは、ブルース色が稀薄なため泥臭くならずに伸びやかで開放的だ。その都会的なマナーは、1980年代以降のシンガー像を先取りしたもので、多様性あふれる音楽スタイル同様、先駆的な存在だった。本作は1970年に発表されたダニーのファーストアルバムで、邦題は「...
重量感満点のバンドサウンドで幕を切る4作目のアルバム。"スモーキン・ビリー"、"G.W.D"といったヒット曲に加え、後にアンセムとなった"ダニー・ゴー"など、ライブ映えする人気ナンバーを多数収録している。特にリズムセクションがタフなビートを獲得したことで、音のスケール感がジャンプアップ。前作までのガレージパンク...
R&Bやポップのカバーで占められたセカンドアルバム。多彩な楽曲を取り上げながらも、アルバムの基調を成すのはゴスペルで、しかもバラードやスローナンバーが多いことから、ヴォーカリストとしてのダニー・ハサウェイの魅力をじっくりと堪能できる作品になっている。レオン・ラッセルの "A Song for You"...