作者、桜木紫乃の故郷である北海道の釧路を思わせる北の湿原に建つラブホテル「ホテルローヤル」を舞台に繰り広げられる、7つの物語を収めた短編集。桜木は本作で第149回直木賞を受賞し、物悲しくも時に滑稽な男と女の物語を紡ぎ続けてきた彼女の代表作となった。廃墟と化したラブホテルで恋人にヌード写真の撮影に誘われる事務員の...
舞台上の骨折で引退を決意したストリッパーのノリカ。心機一転、故郷札幌で店を開くことに。訳ありの凄腕バーテンダーやタイプの違う二人の女性ダンサーと店は軌道に乗り始める。しかし、私も舞台に立ちたい、輝きたいという気持ちは募るばかりで──。ノリカの表現者としての矜持と葛藤。そして、胸が詰まるような踊り子たちの鮮烈な生...
『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した桜木紫乃のデビュー作品集!...
「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。手品ができないマジシャンに女言葉の男性歌手、年齢不詳の踊り子。苦労の多い人生を...
時は高度経済成長期の北海道。貧困の底にあった少年・影山博人が成長し、やがて釧路の夜の支配者へ……俊傑・もんでんあきこ×『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した作家・桜木紫乃の最強・盟友タッグが満を持して放つ、只ならぬ傑作にして超問題作、ついに解禁。
道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出す――。彼女が愛人関係にある澤木とともに、家出した夫の一人娘を探し始めると、次々と謎に直面する。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母...
死に場所を求め、生きる女が、裏切りの果てに辿り着いた終焉の地とは。 ブルースに続く、『新たなダークヒロイン』の誕生! 釧路の街を、裏社会から牛耳る影山莉菜。 詳しく見る この作者の本
平成後期の芥川賞と直木賞は、特に芥川賞で“事件”とも呼べるような出来事が起きた期間だった。本書は、それらに様々な角度から迫った記事を収録する。144回芥川賞で「(選考結果の連絡を待ちながら)そろそろ風俗に行こうと思っていた」と口にした西村賢太さん、146回で「(賞を)もらっといてやる」などとうそぶいた田中慎弥さ...
\「泣いてしまった!」と共感の声が続々/ 直木賞作家と人気写真家が贈る 心に寄り添うフォトストーリー ・みんなさまざまな「いま」を乗り越え、「よく生きる」道を歩んでいるのです。五十代の私もそんな『彼女たち』のひとりなんだ。今日を楽しみ、笑って明日を迎えたらいい―。(おー...
桜木紫乃さん(『ホテルローヤル』ほか)、池辺葵さん(『繕い裁つ人』ほか)、吉田勝次さん(洞窟探検家)…推薦の声、続々!!「ぬちぐすい」とは、沖縄の言葉で「いのちのくすり」。沖縄本島からさらに南へ… 詳しく見る この作者の本