バンドブームの真っただ中、ユニコーンを待っていたのはアイドル的な人気だった。その好影響もあり、この2作目はスマッシュヒットを記録。しかし、方向性の模索は続いており、共同プロデューサーの笹路正徳と共に、自分たちのサウンドをなんとか見出そうとしている姿勢が感じられる。奥田民生が手掛けた冒頭の3曲は当時から広く親しま...
予想を覆す幕開け、さらに続く2曲目。その後は一転してテンションが急上昇。ユニコーンがついに本領を発揮した、そんなインパクトのある1作だ。全員が作詞作曲を手掛け、音楽的にはハードロック、ブルースロックにサンバ、レゲエと百花繚乱。曲によっては裏の意味を持つ歌詞があったり、新加入の阿部義晴は"人生は上々だ"等で早くも...
絶頂期に残された傑作。やりたい放題の姿勢は初のセルフプロデュースによって加速し、メンバー5人全員がヴォーカルを担当するまでに至っている。奥田民生がひょうひょうと歌う"命果てるまで"に始まり、サイケでファンキーなタイトル曲、当時の所属事務所の住所と電話番号を叫んだだけのパンクナンバー"CSA"、不穏なダブサウンド...
1991年のこのアルバムまでの間に2枚のミニアルバムが発表されており、作を重ねた5人の遊び心たっぷりの方向性はすっかり定着した。ブラスロックを模した堀内一史の"黒い炎"、エルヴィス・プレスリーをパロディ化した阿部義晴の"看護婦ロック"、エレクトリック・ライト・オーケストラを思わせるアルバムタイトル曲(題名の由来...
1986年に広島で結成されたユニコーンが、その翌年に放ったデビュー盤。初期の彼らの基本形はニューウェーブ的な香りのあるビートパンクで、その音楽面を補強するために、笹路正徳とFENCE OF...
"与える男"ではギターが豪快に鳴り響き、ヒットシングルにして名曲"すばらしい日々"では繊細なリリシズムがあふれ返る。このように以後も愛される曲を収録していながら、第1期ユニコーンのラストアルバムとなった1993年の作品。"素浪人ファーストアウト"では、曲を作るなど快調そうに見えたリーダーの川西幸一が制作中に脱退...