徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――...
「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靭な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる――。碁...
異才、冲方丁(うぶかたとう)初の時代小説にして、数々の賞を受賞したベストセラーを実力派絵師・槇(まき)えびしが爽快に描く新感覚時代漫画!...
京で新妻との穏やかな新生活を送る春海(はるみ)に届いた、関孝和(せき・たかかず)の衝撃的な稿本。江戸では、義兄・算知(さんち)と本因坊道悦(ほんいんぼう・どうえつ)との勝負碁も決定。道策(どうさく)との真剣勝負も近いと見えた矢先、立て続けに幕府の大物から呼び出された春海は、ある重大な役目を担う事となる……。日本...
異才・冲方丁初の時代小説にして、数々の賞を受賞し映画化もされたベストセラーを実力派絵師・槇えびしが爽快に描く新感覚時代漫画!...
冲方丁の本屋大賞受賞作を完全漫画化!!!日本独自の暦作りに邁進した男の七転八起の人生譚!!--幕府の碁打ち、二代目安井算哲(やすい・さんてつ)こと渋川春海(しぶかわ・はるみ)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が奉...
授時暦の誤謬を解き明かした渋川春海(しぶかわ・はるみ)は、改暦の実現へ再度動き始めた。だが改暦にはさまざまな難関が待ち構えている。己に託された人々の思いに応えるため、春海が打つ妙手とは? 冲方丁原作・新感覚時代漫画、堂々完結!!
異才・冲方丁、初の時代小説にして数々の賞を受賞したベストセラーを漫画化!--関孝和(せき・たかかず)との真剣勝負を熱望する渋川春海(しぶかわ・はるみ)は、老中・酒井(さかい)に全国各地の北極星を観測する「北極出地」を命じられる。出立まで二カ月もない中、なんとか関への設問を完成させた春海は礒村(いそむら)塾にそれ...
改暦を懸けた「三暦合戦」。渋川春海(しぶかわ・はるみ)の推す授時暦は、最後の勝負で予報に失敗した。これで事業は頓挫、春海は絶望の底に追い込まれた。無為の日々を過ごす春海に、あの関孝和(せき・たかかず)が名指しで設問したとの報せが。尊敬する関の設問を見た春海は、その意図を知り彼の自宅を訪ねるが……!?...