「柳田国男全集」は明治から昭和時代にかけて活躍した日本の民俗学者・官僚である柳田國男の作品集。この作品には、著者の有名な「峠に関する二、三の考察」「野草雑記・野鳥雑記 01 野草雑記」「母の手毬歌」「年中行事覚書」などが収録されている。
『遠野物語』『海上の道』『山の人生』などの代表作から、『妖怪談義』『海南小記』『先祖の話』『桃太郎の誕生』『禁忌習俗語彙』『小さき者の声』など知られざる名作まで一冊に収録した電子版柳田國男全集。原作図表も可能な限り再現し、五十音順の目次一覧から読みたい作品がすぐにお読みいただけます。●目次 詳しく見る この作者の本
「日本人とは何か」を問い続けた柳田國男が、民間伝承の宝庫であった岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集。欧米で流行していたスピリチュアリズムの影響を受け、民俗学的な関心を深めていく中、遠野地方の土淵村出身の民話蒐集家で小説家でもあった佐々木喜善と出会い、彼が語る遠野地方に伝わる伝承を柳田が筆記・編纂...
ツイッターやフェイスブックなどのSNSは普及したがユーザーが語るのは「私」だ。なぜ日本ではソーシャルが浸透しないのか。本当の意味でのソーシャル実現を目指した柳田國男の思考から、その要因と解決策を探る。
代表作「木綿以前の事」他、日本民俗学の父が全国を渉猟して見出した、いにしえと今のこの国の足跡。 柳田國男 ささやかなる昔 著者:柳田國男 出版社:平凡社
かつて農商務省の官僚だった柳田國男は日本の農業の弱点を見抜き、改善策を次々打ち出した。が、その思いは時の体制に葬られ、志を継ぐ後輩たちも、やがて忘れさられた。国際競争力はおろか、高い関税で命脈を保たれる今日の農業。近現代を貫いて横たわる農政の病とは何か? 柳田が見出した希望の策を現代に蘇らせる。
東北地方の山間盆地に伝わる説話や体験談を筆記・編纂し、日本民俗学の出発点となった『遠野物語』。山姥など異世界の住人、河童・ザシキワラシといった妖怪や、犬・猿・馬などが登場し、臨死体験、神隠しなど不思議な話を収めたこの著作から、柳田は何を説こうとしたのか。伝承にひそむ古来の生活様式やものの見方を知り、日本人の歴史...
近隣の家の書庫の書物を読み漁る幼い國男。上京後も学校にも通わぬ弟を見兼ねた兄の引き合わせで森鴎外に会い、文学を知る――。故郷に残す幼なじみと、叶わぬ秘めた恋、そして生涯の盟友・田山花袋との出会いを描く。
民衆の紐帯であり自然の宝庫でもある社(やしろ)の破壊に反対する、南方熊楠の画期的論考「神社合祀に関する意見」。伊良湖岬の浜辺で目にした椰子の実から日本人の来し方を想起する、柳田國男「海上の道」。 詳しく見る この作者の本
「異端」ゆえに「正統」な、柳田國男の弟子・千葉徳爾。狂気にも似たその研究に迫る渾身の評論。「青年運動」「殺生」「残虐性」など斬新な切り口で柳田の民俗学を捉え直し、現代社会の問題点へも切り込む意欲作。