シーナ、78歳。よろよろと生還す。後遺症、進む老い、進まない原稿、募る一方の失踪願望……サイアクときどきサイコウの、ある1年の記録。 詳しく見る この作者の本
「おい、シーナ、逃げるなよ」急逝した親友・目黒考二がシーナに伝えた最期の“檄(ゲキ)”の真意とは?老いてゆくこと、喪失を抱えて生きること――哀しみも淋しさもそのままに(ときにビールとともに)愛するものたちへの思いを静かに差し出す 詳しく見る この作者の本
旅先で出会った極上の酒とオツマミ。痛恨の二日酔い体験。禁酒地帯での秘密ビール――世界各地、どこにいても酒を飲まない夜はない! 酒飲みのヨロコビと悲しみがぎっしり詰まった絶品エッセイ!
マサイ族の正しい雄姿をこの目で見たい、と過激に果敢にアフリカ入りした、椎名隊長率いるあやしい探検隊の五人の面々。万事、出たとこ勝負、気分はポレポレ。サファリを歩き、野獣と遊び、マサイと話し、キリマンジャロの頂に雪を見るというような至福の日々に、思いもかけない“災い”も待っていた―。大胆不敵でありながら、哀愁にみ...
長男、岳を主人公に、保育園から小学校5年生までの息子の成長を描いた椎名誠の私小説『岳物語』。高学年以降を描いた続編『続・岳物語』と合わせて著者の人気作として名高い。近所に住む岳の保育園の友達とそのお母さんにまつわる「きんもくせい」、岳に届いた3つのバレンタインチョコと彼の手紙についての「タンポポ」、親子の三宅島...
笑いと涙のシリーズ最終巻!大漁大宴会の夜あれば、ボウズでやけ酒の夜もある。嗚呼、雑魚釣り隊よ、永遠に。 詳しく見る この作者の本
お骨でできた仏像、人とのつながりの希薄さが生む孤独死の問題、ハイテクを組み合わせた最新葬祭業界の実情……。作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ“エンディングノート”をめぐる17の旅。「死とその周辺」がテーマの取材は、かつて経験した九死に一生の出来事、異国で出合った変わった葬送、鬼籍に入った友人たちの思...
青春小説の名作、ついに復刊!「青春」が「絶滅危惧種」になってしまった今の時代だからこそ、読んでほしい。東京・江戸川区小岩の中川放水路近くにあるアパート「克美荘」。 詳しく見る この作者の本
“お召し送り”に選ばれた妻……三ヵ月も毎日降り続ける雨……とにかく異常に大量発生した蚊……“盆戻り”で家に帰ってきた亡き母との対面……さまざまな専門家たちがなにかの理由で集められた収容所で、太軸二段式十字ドライバーを片手に脱獄をはかろうとする男……。過去30年にわたって発表された小説の中から著者自らが厳選。SF...
「遠い旅も近い旅も、あるいはもっと別な内なる人生の旅のことも含めて」シャッター音とともに、旅する人が封じ込めた24のモノローグ。一枚の写真にひそむものがたりは、世界を回り、記憶を縦横に行ったりきたり。二度と会えないかもしれない人々と風景と。これが、椎名誠の人生の一瞬。