祖父の代から目黒に道場を構えていた小野派一刀流の剣客・波切八郎は、御前試合の決勝で敗れた秋山小兵衛に真剣勝負を挑み、小兵衛は二年後の勝負を約した。それを待つ身でありながら八郎は、辻斬り魔に堕ちた門弟に自首を促すことができずに成敗してしまう。道場を出奔し浪々の身となった八郎は、想いを通じた座敷女中のお信にそそのか...
春の宵につまむ鯛の刺身、秋には毎日のように食べた秋刀魚、冬の料理に欠かせぬ柚子の芳香……季節折々の食の楽しみと、それらが呼び覚ます思い出を豊かに描いた「味の歳時記」。フランス旅行で偶然出会った、江戸の面影を感じさせる居酒屋“B・O・F”への偏愛をつづる「パリ・レアールの変貌」など。食を愛し、旅を愛した大作家の、...
てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ……。勘定、人事、組織、ネクタイ、日記、贈り物、小遣い、家具、酒、月給袋など百般にわたって、豊富な人生経験をもつ著者が、時代を超えた“男の常識”を語り、さりげなく“男の生き方”を説く。本書を一読すれば、...
斬り捨て御免の権限を持つ、江戸幕府の火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)の長官・長谷川平蔵。その豪腕ぶりは、盗賊たちに“鬼の平蔵”と恐れられている。しかし、その素顔は「妾腹の子」として苦労をし、義理も人情も心得ている。昔は大いに遊び、放蕩無頼の限りを尽くしたことも。テレビに舞台に、人気絶大の鬼平シリーズ第...
神出鬼没・変幻自在の怪盗・雲霧仁左衛門。政争渦巻く八代将軍・吉宗の治世、江戸市中で、一人の殺傷もなく一万両を盗み出すという離れ業を成し遂げた雲霧一味は、次の狙いを尾張・名古屋の豪商・松屋吉兵衛方に定める。雲霧の命により、七化けのお千代は、四年前に妻を亡くした吉兵衛に近づく。金蔵をめざして、江戸から名古屋へ盗賊一...
日本昔話のひとつである『桃太郎』は、鬼退治がテーマの勧善懲悪の物語として広く知られている。そんな昔話の世界を芥川は新たな視点で捉え直し、鬼の世界への侵略者、略奪者としての「桃太郎」が描かれる。ちなみに、福沢諭吉も「桃太郎は盗人」と評している。その背景には日本帝国主義のアジア侵略があり、その政治性、時代性から初期...
「今日のべんとう」 http://obentou.petit.cc/ というブログ10周年を記念して作りました。家族に作ったべんとうの記録です。10年間作り続けて思ったことを書いています。
現代社会で勝ち組として富を築いた人間が、文明が崩壊し人類もほとんど死に絶えた未来の世界に迷い込み、何も持たず、何者でもなくなった時、その荒野でどう生きるのか。第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作「へうげもの」の作者が、未完となった「度胸星」以来のSFに挑戦。主人公はすべてを失った絶望の底から立ち上がり、生活す...
おしもおされぬ人気イベントとなったLARDCITYで、MCに流亭いん喜、VJにKMTNG(コマツナギ)を加えて目下絶好調の揚太郎。だが、次回から大バコのCLUB BOXでやると聞かされ、さらなるレベルアップを目指す彼は思い悩む。自分の勝負曲(アンセム)が持てたら…!...
高校数学の公式をまとめた本は既に存在している。しかしながら、すべての公式を導出したものはいままでなかった。それで、この本を書くことにした。数学者や物理学者にとって、数式の導出こそがすべてであるし、受験生が公式の暗記で終わっていることは、自分としても遺憾であった。公式の導出が全てということを理解してもらえるように...