第165回(2021年上半期)直木賞受賞作 - 第165回(2021年上半期)直木賞受賞作 - 明治から大正の日本の美術界を描く時代小説。
宝女王(斉明天皇)に引き立てられた歌人・額田王。次代の大王である葛城王子(天智天皇)、その弟でかつての夫・大海人王子(天武天皇)、二人の異父兄・漢王子、葛城の忠臣・中臣鎌足らに囲まれ、宮人としての勤めに邁進する彼女を時代の波が翻弄する。大敗を喫した白村江の戦いから古代史上最大の内乱たる壬申の乱へ。激動の飛鳥時代...
紫式部が生きた時代の豪華絢爛宮中絵巻 日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか? 詳しく見る この作者の本
高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに危惧を抱いていた。検非違使を阻止せんと、範長は般若坂に向かうが──。著者渾身の歴史長篇。
七世紀終わり。国は強大化する唐と新羅の脅威にさらされていた。危機に立ち向かうべく、女王・讃良(さらら)は強力な中央集権国家づくりに邁進する。しかし権益に固執する王族・豪族たちは、それに反発。やがて恐ろしい謀略が動き始める——壮大なスケールで「日本誕生」を描き歴史エンターテインメントの新たな扉を開けた傑作。
デビュー作にして第17回中山義秀文学賞受賞を受賞した直木賞作家・澤田瞳子の原点である奈良大河青春ロマン!時は天平宝字。十四歳の高向斐麻呂は大学寮に入寮した。主の遣唐使・藤原清河を 詳しく見る この作者の本
延暦十九年。駿河国司の家人・鷹取は、軍馬を養う官牧で己の境遇を嘆く日々。ある日、鷹取は富士ノ御山から黒煙が噴き上がるのを目撃し、降り注ぐ焼灰にまみれて意識を失う。一方、近隣の郷人や遊女などの避難民を受け入れた牧は混沌とする。灰に埋もれた郷で盗難騒ぎが起こり、不安、怒り、絶望がはびこるなか、京から蝦夷征討のための...
藤原道長の栄華を転覆させようと都を暗躍する盗賊たち。道長邸で働く女房・小紅は、盗賊の首魁が死んだはずの兄との噂を知り探索を始める。その過程で権力を巡る暗闘とそれに翻弄される者たちの恨みを知った小紅は、やがて王朝を脅かす秘密へと辿り着き――紫式部、和泉式部も巻き込んで咲き誇る平安ロマン、艶やかに開幕。
仏画、絵巻、浮世絵――美に魅了された人々の営みを描いた歴史小説集 六十路を越した老境の絵師・喜平治(宮川一笑)は、肉筆美人画の名手・菱川師宣の曾孫である姉弟と知り合う。絵描きを志す弟の伊平の面倒を見ることになった喜平治は、幼いながらも確かな筋の良さに感嘆するが、折しも町絵師の宮川一門と表絵...
見た。愛した。闘った。すべては歌だけが知っている——。 飛鳥の動乱を生き抜いた万葉の歌人、額田王の激動の半生。 詳しく見る この作者の本