第166回直木賞に輝いた歴史小説。天下分け目の戦いと呼ばれた関ケ原の戦いにおいて、東軍となった京極高次が琵琶湖のほとりで西軍を足止めした“大津城の戦い”を舞台とする。主人公の一人は、城の石垣造りを生業とする穴太衆に拾われた孤児。もう一人の主人公で、そのライバルとなるのが、鉄砲造りを営む国友衆の次期頭領。武将同士...
転生を題材に、ある一人の女性がたどった数奇な愛の行方を描き、第157回直木賞を受賞した『月の満ち欠け』。主人公の小山内堅(おさないつよし)は、自分は平凡で幸せな人生を送っていると思っていた。7歳になった娘、瑠璃が発熱するまでは。熱が収まってから突如大人びた様子を見せるようになった瑠璃は、ぬいぐるみになぜかアキラ...
最後の鎌倉文士、名文家、名編集者、そして芥川賞・直木賞の育ての親として著名な永井龍男の日本初の本格的評伝である。その人生を詳細にたどりながら語られる昭和文壇史と作品紹介。芥川龍之介と永井家の意外な接点。菊池寛・横光利一らに文才を愛された少年時代。小林秀雄・堀辰雄・中原中也・青山二郎らとの青春の日々が、ここに甦る...
直木賞受賞作『白い罌粟』、出世作『薪能』、“血の問題”と戦争を描いた『剣ケ崎』『夏の光』等、立原文学の代表作が一同に。 詳しく見る この作者の本
直木賞を愛してやまぬ著者が贈る“直木賞のすべて”選考委員がふたりしか来ない選考会?選考基準どころか賞の対象範囲も定かではない!?あなたの知らない直木賞の真実がここに。 詳しく見る この作者の本
小説に限らずノンフィクション、エッセイ、評論など、1989年に亡くなるまでに多数の著作を残した作家、開高健の全集から、文壇デビュー初期の作品やエッセイをまとめた『純文学初期傑作集/芥川賞...
デビューからわずか四年で、芥川賞に六回ノミネートされ、六回落選した現・芥川賞選考委員島田雅彦の華麗なる落選の軌跡にして初期傑作集。大学在学中に発表された鮮烈なデビュー作「優しいサヨクのための嬉遊曲」のほか、「亡命旅行者は叫び呟く」「夢遊王国のための音楽」を収録。作家生活三十周年記念企画。
平成の芥川賞・直木賞の歴史を、候補作発表から受賞作決定、受賞者の人物紹介、さらには文芸記者の考察といった読売新聞記事から振り返る。記事を紙面イメージのまま収録し、スクラップブックをめくるような楽しさと、新聞紙面ならではのわかりやすさが共存しており、資料的価値も高い。平成を約10年ごとに区切り、計3冊を順次刊行予...
これが輝かしき文学史的事件!芥川賞最多落選者であり現・芥川賞選考委員島田雅彦、前代未聞の初期傑作集。永遠の青二才・悪久間一人を峻烈に描いた代表作「僕は模造人間」をはじめ「ドンナ・アンナ」「未確認尾行物体」を収録。作家生活三十周年記念企画。
平成後期の芥川賞と直木賞は、特に芥川賞で“事件”とも呼べるような出来事が起きた期間だった。本書は、それらに様々な角度から迫った記事を収録する。144回芥川賞で「(選考結果の連絡を待ちながら)そろそろ風俗に行こうと思っていた」と口にした西村賢太さん、146回で「(賞を)もらっといてやる」などとうそぶいた田中慎弥さ...