この作品の作家は、堀辰雄(ほりたつお、1904年(明治37年)12月28日-1953年(昭和28年)5月28日)は、日本の小説家。『菜穂子』は底本の「堀辰雄全集 第二巻」では「小説. 物語」としてまとめられている。
ラディゲ、プルースト、リルケといったヨーロッパ文学やロシア文学、日本の古典などを融合させ、抒情的かつ理知的な独自の作風を確立し、文壇に確固たる地位を築いた堀辰雄。代表作『菜穂子』を収録。
小説家との恋を沈静化させようとする母親。心の平和を求め、愛の無い結婚へ逃避した菜穂子。しかし菜穂子は結核を患いサナトリウムに入院することになる。幼なじみの青年との淡い感情。また夫と姑との葛藤を描く。ある日、菜穂子は衝動的に療養所を抜け出し新宿へ向かう……堀辰雄の晩年の代表作。
獣ノ医術師の母ソヨンと暮らす少女エリン。闘蛇を死なせた咎で処刑される直前、母は不思議な指笛で娘の命を救う。母と同じ道を志したエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせる術を見いだしたエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく――。世界中で愛される...
九州の祖母山に伝わる、蛇神と娘の婚姻伝説「多弥太伝説」をもとにした、日本古代を舞台にした壮大なファンタジー。1992年、上橋菜穂子が日本児童文学者協会新人賞を受賞した記念すべき作品。
小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……愛...
母が指笛を吹いた時、彼女の運命が始まった――! エリンは、獣ノ医術師である母・ソヨンと暮らす好奇心おう盛な十歳の少女。だがある日、母が世話している戦闘用の獣・闘蛇(とうだ)が全て死んでしまった!...
死にかけのところをジョウンに拾われたエリン。蜂の世話をしながら穏やかな日々を暮らしていた。ある時、カショ山の峡谷で真王(ヨジェ)の象徴といわれる王獣(おうじゅう)と出会い、その美しさに心を奪われる! 一方、王宮では、王族の護衛士であるイアルが、<血と穢れ(サイ・ガムル)>による真王の暗殺を危惧していた。
アニメ、ドラマ化もされた、上橋菜穂子の人気ファンタジーシリーズ第一作。腕利きの女用心棒として活躍するバルサは、ある日偶然新ヨゴ皇国第二皇子、チャグムの行列と遭遇し、谷底に転落した皇子を助けたことから、大きな事件に巻き込まれていく。命を救ったお礼としてチャグムの母、二ノ妃の館に招かれたバルサは、神の子孫であるはず...
「お前は、ただの物知りになりたいのか?」...