一連の婚約騒動の後、職場へ復帰した侍女のサンドラは、恋人で騎士団副団長のイアンから姪・クリシェルの教育係をしてほしいと依頼される。クリシェルは隣国の王子の婚約者候補になったが、わがままで幼い性格のために今まで幾人もの教育係をクビにしてきたそうで…。大好きなイアンをサンドラに奪われたと思っていることもあり、一筋縄...
ひょんな縁から王都の竜騎士団でドラゴンのお世話係をすることになったレイラ。 ところが、団長のクラウスは大の魔物(ドラゴン)嫌い!!...
騎士団長のクリストハルトに叱られてばかりの王女リリアーヌ。てっきり嫌われていると思っていたけれど「姫さまは私を狂わせる」と逞しい胸に抱き締めてきて――。まさか私のことを?...
緑濃い森の小径の向こうから、肖像画のモデルとなる少女と美しい叔母が山荘を訪れる。描かれた4枚の絵が複雑なパズルのピースのように一つの物語を浮かび上がらせる。たびたび現われる優雅な白髪の隣人、奇妙な喋り方で「私」に謎をかける騎士団長。やがて山荘の持ち主の老画家をめぐる歴史の闇が明らかになる。真夜中の鈴は、まだ鳴り...
「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。「彼」が犠牲を払い、「私」が試練を受ける。だが、姿を消した少女の行方は……。暗い地下迷路を進み、「顔のない男」に肖像画の約束を迫られる画家。はたして古い祠から開いた異世界の輪は閉じられるのか。「君はそれを信じたほうがいい」――静かに魂を揺さぶる村上春樹...
一枚の絵が、秘密の扉を開ける――妻と別離し、小田原の海を望む小暗い森の山荘に暮らす36歳の孤独な画家。緑濃い谷の向かいに住む謎めいた白髪の紳士が現れ、主人公に奇妙な出来事が起こり始める。雑木林の中の祠、不思議な鈴の音、古いレコードそして「騎士団長」……想像力と暗喩が織りなす村上春樹の世界へ!
ヴィヴィアンヌは亡き双子の姉の息子ジョルジュを育てながら、田舎町でひっそりと暮らしていた。だがある日、騎士団長のセドリックがやってきて、ジョルジュは現国王の御落胤(おとしご)だと告げられる。金に目がくらんだ叔父の強要で、ヴィヴィアンヌは自身を姉だと偽ってしまう。護衛のためセドリックと一緒に住みはじめると、最初は...
騎士養成学校で殺害事件発生……くっ、殺せ!! 百年戦争の最中、馬上槍(ジョスト)試合を間近に控えたパリの騎士養成学校で、シャトー修道姫騎士団団長が殺された!...
その出現は突然だった。真夜中、主人公の前に顕れたのは「イデア」だった。イデア!?...
『騎士団長殺し』は、あの章にすべての謎が……?『1Q84』『女のいない男たち』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』……村上春樹のこの10年の作品を名物コンビがメッタ斬り!